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映画「ソロモンの偽証」

NHK BSで2週にわたって前後篇が放送されたのを録画して見ました。

前篇の「事件」では、男子中学生が学校で飛び降り自殺するのですが、自殺じゃなくて、不良たちに落とされたんだ、という告発状が学校などに届きます。
告発された不良の大出が、まずエグすぎ。
こんな中坊、いるのか? いないと言ってくれ、怖すぎるでしょ。
彼のいじめのシーンを見たらばもう震え上がったよね。

で、偶然いじめの現場に遭遇した主人公の藤野涼子。
目撃したけど立ち去ろうとしたところに現れる、柏木。
「口先だけの偽善者」
だと罵られますが、いやぁあれは止められないし、止めたら絶対こっちがやられるし、狂犬に素手で立ち向かえるか? って話だわ。
つか後篇で明らかにされますが、柏木は「おまえは偽善者だ」ってのが決め台詞なんだわなぁ。
柏木こそが……以下、自粛。

後篇は、「裁判」。
裁判って、犯人をつるし上げるために開かれる、私刑のような感じかと思ったら違ってました。
告発された大出は、本当に殺人犯なのか、いろいろな証人を呼んで事実を探る展開でした。

どこまでも嘘を重ねる子がいたり、弁護士をつとめた神原の、複雑すぎる生い立ちがあったり、柏木の担任だった女教師にも事件が起きたり、もうエピソードてんこ盛り。
少しそのあたりを絞り込んだら、前後篇にする必要もなかったんじゃないかな。

さて。
この映画の見どころは、やはり生徒たちの演技でしょうか。
藤野涼子ちゃん、NHKの「ひよっこ」にも出演してましたけど、頭よくて冷静で、な役が合ってましたね。
闇が深そうな柏木くんもよかったし、ママに溺愛されてるじゅりちゃん役の子もよかったし。
事件、事故の描き方が生々しくて心がざわつきましたが、まぁ見て損はなかったかな。


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映画「甘い生活」

NHK-BSで放送されたのを録画してみました。
監督はフェリーニ、主演はマルチェロ・マストロヤンニ、3時間ちかい映画、だもの期待しちゃったジャマイカ。
いやぁ眠かった。

パーティー行かなあかんねんとは言うものの、こんなに延々とパーリーピーポーばかり見せられたんじゃあ、飽きるってもんよ。
退廃の極み、やりたい放題だもの。
マルチェロは、ときどき「はっ」と我に返ったような、さびしげな表情をするのですが、敬愛していた友人が自殺してから、さらに堕ちてゆくのです、ってどこまでー。

ま、ストーリーを追う映画じゃなく、ローマの夜や、女性たちの美しさを愛でる映画なのかな。
ほんっとキレイよー、モノクロだけどぷりぷりと盛り上がったバスト、美乳っての? がたまらんわー。
って誰目線だよ。

それからパパラッチがたくさん出てきますが、この映画でもってパパラッチというものが広く知れ渡ったそうです。
どこにでも現れて、ゴシップに群がって、60年ちかく経っても何も変わってないのね。

それからそれから、この映画のタイトル「ラ・ドルチェ・ヴィータ」って、そういう意味だったんですね。
スイーツ()のお店の店名に「ドルチェ・ヴィータ」って見たような気がしたけど、なるほどね。

と、雑学たっぷりの映画でございました。


映画「ムーンライト」

池上無双、面白かったな。
日テレみてたんだけど、途中から替えたらもう戻れませんでした。
「F票 創価学会のお友達(フレンド)票。忘れていた同級生から電話がくる」
とか、実体験したばっかりで、やってるほうは恥ずかしくないのか、恥ずかしくないってところがつまり何らかの常識を溶かされているんだろうな、としみじみ。
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台風が直撃するというので、ダンナと2人、一歩も外に出なかった昨日。
TSUTAYAオンラインで映画「ムーンライト」を観ました。

内気でいじめられっ子のシャロン。母親は薬物中毒で、頼れるのは偶然知り合ったフアンと、その彼女テレサ、あとは仲のいい友人・ケヴィンだけだった。
シャロンの人生を、幼少期、青年期、成人期と三部にわたって描いた、アカデミー作品賞に輝いた1本。

シャロンはゲイなんですな。
予備知識ゼロで観たもんだから、ダンナはだんだん嫌ぁな気持ちに陥っていたようでした。
ゲイもの、嫌いだもんねえ。
私も微妙な気分でした……↑の宗教ほどの嫌悪感は無い(そこ、絡めるか)ですが、興味も無いんだな。
そしてネタバレな話。










ラスト、ケヴィンと再会したシーン。
ムショ暮らしのあと、まっとうに生きているケヴィン、麻薬の売人になったシャロン、と対比させているのは分かるけど。
貧しくてもイキイキとしているケヴィン、金はあっても暗い表情のシャロン、ってのは分かりやすいけど。
あまりに安易な設定じゃござんせんか?

そして唐突に終わる物語。
「はぁぁ?」と思わず叫んだよね。
もう少し先まで描いて欲しかったかな。


映画「この世界の片隅に」

TSUTAYAオンラインで観ました。
広島生まれのすず。第2次世界大戦下、呉市に嫁いで、戦火が激しくなるなか明るく生きてゆく彼女だったが……というストーリー。

「火垂るの墓」よりもだいぶ救いがある内容でした。
すずが、ぼーっとした性格なので、悲惨さのなかにもほのぼのする話が随所に盛り込まれていました。
雑草を料理に使うシーンとか、ダンナとキスしているところを義両親に見られちゃうシーンとか、ふふっと笑えました。

しかし戦時中の人の命って、本当に紙一重。
空から機銃掃射されたときに立っていた位置。
2人で手をつないで歩いていて、右側にいたか左側にいたか。
原爆が落とされたとき、広島市にいたか、呉市にいたか。
そんな理不尽さがさらっと描かれていて、恐ろしさが際立ちます……生きるも死ぬも運次第かよ? って。

いい映画でしたが、方言には参った。
聞き取れないところがたくさんありました。
「ひよっこ」を見ている茨城県人以外のひとも、こんなふうにイラッとしているのかな? なんて思いました。


映画「ダンケルク」

昨日、会社帰りに映画館で観てきました。
この手の映画は、やっぱり映画館かな? と思いまして。

第二次世界大戦時、ダンケルクに大勢の兵士が取り残された。彼らを救うべく、イギリス軍は総力戦で挑むが……というストーリー。

日本から見たら米英は敵国でしたが、映画を観てると、つい「イギリス頑張れ! ドイツに負けるな!」って思ってしまいますね。
みんな懸命に生きているんだもの……きっとドイツ側から撮った映画があったら、ドイツ頑張れになるのでしょうけど。

戦争映画にありがちな血しぶきブッシャーは、ほぼ無し。
でも水攻めが多くて、あっちの船もこっちのボートも、爆撃、銃撃されては沈んでいきます。
兵士が大勢乗っているのに、どんどん浸水して、水中でもがくシーンとか息苦しいったらありゃしない。
空軍の戦闘機も撃ち落とし、撃ち落とされで、誰が誰やら。
つかわざと勘違いさせるような撮り方してるよね? あうう、やられたー! あれ、違うじゃん! みたいな。

ラストも良かったです。
実話ってことで想像できるラストだと思いますが、でもネタバレなので控えますが、戦争ってこうならない場合もきっと多かったことでしょう。
それ考えると、戦争映画なんてその不毛さゆえ観てもしらけちゃうけどねえ。

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