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よしなしごとども 書きつくるなり
サラ・ファネリ(フレーベル館)




 誰でも(何でも?)日記を書けたらどうなるか?
 人間はもちろん、椅子や蜘蛛が日記を書いたら?
 ……を実現した楽しい絵本。

 とにかくにぎやかな作品だ。
 ページいっぱいに広がる文字、絵、コラージュが、独特の世界を作り上げている。
 それは一見無秩序にも感じられるが、実はすみずみまで計算し尽されているようにも感じられる。
 そう、読者がくまなく目を通したくなるように、細心の注意が払われているのかもしれない。

 構成もいい。
 最初にルーシー(人間の女の子)の日記があり、最後にその続きがある。
 まさに大団円になっているところがニクい。

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W・ホービング(鹿島出版会)




 言わずと知れたティファニー社が編さんした、食事のマナーを教える本。

 表紙のティファニー・ブルーといわれる色がきれい。
 イラストも古き良きアメリカ、という雰囲気でとてもスマートである。
 肝心の内容はと言えば。
 この本を読んで初めて知ったこともあったりして、読んで良かったと思えた。
 (単に私がマナー知らずなだけかもしれないが)

 サラダの短めのアスパラガス、手で食べて良いってご存知でしたか?

マーカス・フィスター(講談社)




 虹のように様々な色のうろこ。
 その中に、きらきら輝く銀のうろこ。
 美しい「にじうお」は、その傲慢さゆえ、ともだちに愛想を尽かされて……。

 銀のうろこは、本当に光る素材で印刷されていてきれいだ。
 いそぎんちゃくやひとでなどの脇役たちの絵は、
 海の寒色の中に冴える暖色で、いいアクセントになっている。

 ストーリーは何を示唆しているのであろうか。
 友達を大切に?
 吝嗇は悪?
 そのへんがよく分からなかった。

司馬遼太郎(世界文化社)




 小学校五、六年生の国語の教科書に載せるために、司馬氏が推敲に推敲を重ねて書いたという作品。

 自然に生かされている、というような謙虚な心を忘れずに。
 他人をいたわる気持ちをいつも持つように。
 書かれている内容は平凡だが、まっすぐで味わいある文章が心に響く。

 この作品を何万人もの子どもが読み、各々が司馬氏のメッセージを心の片隅にでも置いてくれたら、今よりましな世の中にはなりそうである。

なかえよしを(ポプラ社)




 ねずみくんが着ている赤いチョッキ。
 おかあさんが編んでくれた、いかしたチョッキ。
 そこへ動物たちがやって来て、ねずみくんのチョッキを代わるがわる試着したら……。

 動物がどんどん大きなものになっていって、ついには画面からはみ出さんばかりになるあたりが笑える。
 「すこしきついが、似合うかな?」
 って、きついにも程があるだろう、と。

 モノクロで描かれた動物たち。
 そこに鮮やかな赤いチョッキ。
 そのコントラストが良い。

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