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よしなしごとども 書きつくるなり
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堀江敏幸(集英社)

生まれたばかりの赤ちゃん「なずな」を預かることになった菱山。赤ちゃんの父親は菱山の弟で、外国で事故に遭い入院中、母親も病気で入院中。
周囲の人々の助けを借りて、慣れない育児に奮闘する菱山。なずなの成長が彼にパワーを与える。

この昭和な感じはどこから来るのかな? いろいろな別名か。医師のジンゴロ先生、先生の診療所へ行く道はババ道、美容院カメリア、なんか昭和っぽい。
話の展開も一昔前の雰囲気。
事件らしい事件は起こらず、まるで「サザエさん」のように小さな日常を切り取っているだけ。
町の保養所がどうなるとか、囲碁の話とか、広がるかと思われたエピソードもたいした展開は無し。

あら、私ったらこの作品に対して退屈してたのか?
だから読むのに時間がかかったのかー、納得。←今ごろ
50点

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穂村弘(文藝春秋)

『にょっ記』の続き、かな。
私ったら『にょっ記』に100点つけたんだー、へー、いや、面白かったけど、このにょにょっ記も面白いけども。

あるある! と思ったところを紹介します。
子どもの頃、留守番をさせられたなぁという話。

「でも、留守番って嫌いじゃなかった。「キイハンター」とか「プレイガール」とか、大人向けのちょっとエッチな番組をこっそりみられたから。」

そうね、そうね。
90点

藤沢周(講談社)

 自分が殺した女の部屋にとどまる主人公。食事を作ってみたり、妄想に耽ってみたり。その行動には、どんな意味があるのか?無いのか?……無い。で私の感想は終わってしまいそうである。

 作者はタイトル通り「ソロ」(ひとり・単独)にこだわっているようだが、私のような凡人には理解不能である。
 主人公の視点でしか語られていないので、彼が何者なのか……単なる殺人鬼、人格破綻者……疑問は放り出されたまま。
 とにかく、とりあえず、わけわかりません。
15点
藤沢周平(文藝春秋社)

 15歳の少年藩士・文四郎。剣術に非凡な才能を持つ彼は、数々の苦難を乗り越え、凛々しく成長していく。

 毛嫌いしていた時代小説を初めて読んだが、これはすばらしい。
 まず、主人公の礼儀正しい立ち居振る舞いが清々しく、この荒んだ現代からみるととても新鮮なのだ。
 また彼の剣の稽古仲間である逸平、与之助の二人も友情に篤く、人間味にあふれていて、いい。
 ストーリーも起伏があって飽きさせない。特に終盤の、斬り合いとなって文四郎が刀を振るうシーン、淡い恋心を抱いていたおふくとの逢瀬のシーンなどは、鳥肌が立つほど面白かった。
95点
藤田宜永(文藝春秋社)

 仕立て屋の主人、淳蔵。彼は昔、友人昌平の妻だった美保子に思いを寄せるも、彼女に裏切られる。
 二十数年ぶりに昌平が淳蔵を訪ねてやってくる。美保子は重い病に侵されているという。

 なんて平凡な、特徴のない文章であろうか。だが、引っ掛かりが無い分じわじわと心に染み入って、読了したときには上質な作品に触れたときに感じる心地よさに包まれた。
 ストーリーの中に数々の花が登場する。桜・レンギョウ・ヒトリシズカ……移ろいゆく花たちが彩りを添えている。
80点
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