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よしなしごとども 書きつくるなり
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TSUTAYAオンラインで観ました。
原作は遠藤周作ですが、それを読んだんだもの、どんな映画かは想像できました。
けども、想像以上に考えさせられる映画でした。

時は江戸時代。先に布教のために日本に来ていた司祭・フェレイラが棄教したという話をうけて、さらに2人の司祭・ロドリゴとガルペが日本へと渡る。
2人は日本の信徒たち(隠れキリシタン)にかくまってもらうが、弾圧の厳しさにおののく。やがて2人は奉行に捕まってしまい……というあらすじ。

日本の役者たちが上手くて、見惚れてしまいました。
奉行のイッセー尾形。
人相が役にピッタリ、彼以外の誰がこれをやれると言うのか。ワルくて、賢くて、一筋縄ではいかない感じ、いいねぇ。
通辞(通訳)の浅野忠信。
仕事だから通訳するけど、そこには何の思いもありません。な感じが怖かった。
ちょんまげも似合っているし、スーッと切ったような目が、外国人から見たらザ・日本人なのではなかろうか。
キチジロー役の窪塚洋介。
弱くてずるくて、どうしようもない人間として描かれています。ロドリゴなんて彼の告解を、本当に嫌々聞いてましたから。
でも何度でも踏み絵をして、何度でも信仰を取り戻す彼こそ作品の肝だ、それが人間なんだ、という意見があるようで、なるほどなぁと思いました。

拷問のシーンもたくさんあって、どれも残酷なのですが、特に印象に残ったのは隠れキリシタンの3人が、海ではりつけにされるシーン。
だんだん波が高まってきて、ザバーンと顔が沈む、また出る、東映映画の出だしのところに人が立っているようなものですわ、すぐには死なないの、見ているほうが息苦しいって。

さて、この作品の主題はもちろん神の「沈黙」でしょうけど、映画では沈黙してないのであります。
原作も「神は沈黙してない」と言いたかったのに誤読されているそうです。
はて、どう自分が思ったのか、思い出せんとです。←きっと誤読してた
けっきょく、神は自分の中にあるとです。

ああもう、もっといろいろ思ったのに、言語化できない自分の能力に腹が立つ。
とにかく、絶賛おすすめしておきます。


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