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よしなしごとども 書きつくるなり
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若林正恭(KADOKAWA)

オードリーのオードリーじゃないほうのエッセイ。
これはもう、分かる分かる禿同と言うほかない。
人見知りの深淵、根っこ、基本を見せてもらった。
周りに人が少ない→孤独→誰かに理解・承認して欲しくなる→いけしゃあしゃあと人前に出て表現したりする、これが人見知り
と書かれていて、ひゃぁ! と叫んだね、心の中で。
あるあるですわ。

ポジティブな人って、ぼくらのようなネガティブな人をポジティブ思考に変えようとする。
あるあるですわ。
彼は続けて言う。
ネガティブで考え過ぎな性格のまま、楽しく生きられるようにならなきゃいけない。ネガティブな考えに囚われても、それをうまく逃がすすべ(何かに没頭するとか)を身に付けたほうがいい。自分を変えるなんて面倒くさい。
予想以上に若林氏が強くて、ここは少し驚いた。

イタい人考も面白かった。
オープンカフェで洋書を読んでいる人。
テレビ見ないんだよねーと言う人。
「こんな行動している俺、どうですか?」という匂いがしたらアウト、そんな考えをくだらないと思いつつも無視できない若林氏。
これはどうだ? と試行錯誤するさまが愉快だった。
95点

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リリー・フランキー(新潮社)

 女子が幸せな人生を迎えるために、リリー先生が教え諭してくれる、ありがたいエッセイ。か?
 テレビで見るリリー氏の面白さを求めてこの本を読んだのだが、残念ながら期待は裏切られた。まるで別人のようにつまらない。
 ぼそりとつぶやく、切れ味のあるコメントが私は大好きなのだが、こうして本になってしまうと、ただの文句言いに思えてくる。
 ただ、笑える部分ももちろんあるので、それを探すようなつもりで読むと良いかもしれない。
30点
連城三紀彦(双葉社)

 埼玉県のとある街で、一人の幼女が誘拐される。
 被害者の家には、犯人によって事前に盗聴器が仕掛けられていた。言動を見張られる格好になった被害者の母親は、次第に追い詰められてゆく。大雪が降りしきるなか、警察の捜査もまた膠着状態が続き……。

 期待したほどではなかった、というのが正直な感想である。
 まずタイトルに絡めたストーリーの進め方が邪魔くさい。仕草や目つきを動物になぞらえて言う部分が多すぎではないだろうか。
 それから随所に散見される、妙に文学的な表現が鬱陶しい。被害者の母親が、盗聴器のことを「象牙色に青ざめながらもぴくぴく動く」と表現するところなど、興ざめしてしまった。
50点
連城三紀彦

 実はこの小説は読売新聞の朝刊に連載していた小説なのである。で、先日連載が終了したので居てもたってもいられずUPした。毎日愉しませてもらったのできれいな装丁の本になることを陰ながら願っております。

 娘の婚約者に惹かれて、一度だけ一線を越えてしまう母が主人公。彼女には立派な(社会的には)夫がいるのだが、何でも型にはめたがり、自分を所有物のようにしか考えてない彼に嫌気がさして、離婚覚悟の行動をとる、そして……。
 いざというとき、肝の据わった行動をとるのは存外女性かもしれない。そんなとき男性は……見苦しくうろたえるのが一番良くないと思った。
75点
若竹七海(祥伝社)

 つるつるっと読んでしまった。いまどきの中学生が主人公なら、こういう文章になってしまうのだろう。「うげっ」とか「ジコチュー」とか。同じ話を高村薫が書いたらどうなるか……なんて余計なことを考える必要はないわけで。まぁこういう小説は、それなりに楽しめれば良いのだろう。
 展開はスピーディだし、ラストもぞくっとしたし、いいんでない?
70点
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