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ゆきずりの唇

連城三紀彦

 実はこの小説は読売新聞の朝刊に連載していた小説なのである。で、先日連載が終了したので居てもたってもいられずUPした。毎日愉しませてもらったのできれいな装丁の本になることを陰ながら願っております。

 娘の婚約者に惹かれて、一度だけ一線を越えてしまう母が主人公。彼女には立派な(社会的には)夫がいるのだが、何でも型にはめたがり、自分を所有物のようにしか考えてない彼に嫌気がさして、離婚覚悟の行動をとる、そして……。
 いざというとき、肝の据わった行動をとるのは存外女性かもしれない。そんなとき男性は……見苦しくうろたえるのが一番良くないと思った。
75点
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