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よしなしごとども 書きつくるなり
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川上弘美(スイッチ・パブリッシング)

 ある「町」をめぐる、26の小さな物語。

やっぱり新刊が出ると買ってしまうんだな、川上弘美。
そんな作家は彼女だけなので、その習慣(?)を止めてしまうと私の読書人生も終わってしまうんじゃないかという恐怖があったり、なかったり。

さて本作。
途中まで、「町」に暮らす人々を順不同に描いているだけかと思ったが、何度も登場する人がいたりして、そのキャラクターを覚えつつ読んだほうがいいのだな、と理解した。
特に「かなえちゃん」は子ども時代から大人になってからのことまで書かれていて、こんな子がこんな大人に……なりそうなりそう、と面白く読んだ。
80点

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川上弘美(講談社)

 はるか遠い未来。人々は絶滅の危機にあった。彼らはちいさな集団にわかれて暮らしていた。静かに、穏やかに。

困った、ぜんぜん面白くなかった。
何らかの危機感、人間はこのままいくとまずいことになるよね、ということを筆者は言いたいのか? とも思ったけど、あまりに比喩が壮大すぎて、わけがわからない。

連作短編のような仕様ですが、たとえば「みずうみ」の書き出し。
15の8。
それがあたしの名前です。

ほら、もう面倒くさそうじゃないですか。
読む気が失せるじゃないですか、私だけですか。

ネットで書評を検索したら、激賞しているひともいてびっくり。
そっかー、私の理解力不足かー。
まあでもこういう川上作品は合わないんだな、昔から。
新刊でた~と何でもかんでも買ってしまうのはそろそろやめようと思った2016年夏でした。
40点


川上弘美(文藝春秋)

 都(みやこ)と陵(りょう)は1歳違いの姉弟。1969年、子どもだった頃の2人の記憶。パパと、すでに亡くなったママの思い出。都の友だち、奈穂子との出来事も積み重なってゆく……幾重にも。

 やたらと興奮したり、無駄に饒舌だったりする人は、ひとりも出てこない。ゆっくりと、流れるように小説の中の時は過ぎてゆく。それはいつもの川上氏の作風で、安心して読めるはずなのだが、なぜか心がざわざわした。
 物語の核なので詳しくは書けないが、やはり都と陵の特殊な関係性が、そうさせるのであろう。
 ママの、死に至るまでの独特な言動もまた、不穏な空気を醸し出す。
 くわえて、時系列があちこち動くのも、落ち着かない要因であるような気がした。
 伊坂幸太郎氏や宮部みゆき氏と比べると、場面展開の鮮やかさに欠ける(えらそうに申し訳ない)。
70点

川上弘美(平凡社)

 エッセイ「東京日記」の第4弾。
 今回は東日本大震災があったり、入院・手術があったり、激動の3年間だったらしい。

 あるとき、メガネ屋さんで新しいメガネを作ることになった川上氏。左右の視力がアンバランスで、遠近両用は無駄、と言われてしまう。
 「遠くを見るときは左目、近くを見るときは右目しか使っていない」と店員に言われ、驚く。それ、私も同じです。
 大女、花粉症に続く共通点に、テンション上がりまくり。

 ロシアの話題も興味深かった。日本のポストモダン文学を研究しているという学生と会う川上氏。具体的に誰の作品を読んだのか? と聞いたら
「イサカコウタロウとミヤベミユキ」
という答えだったそう。
 ロシアで伊坂幸太郎が読まれているとは。日本人にしか分からない「行間」のある作家だと思っていたので、意外だった。
95点

ワタシの一行
共通の友だちが、夫から虐げられているという話を、知り合いは教えてくれた。
「ああいうのを、精神的DVDっていうのよね。許せないわ」

川上弘美(マガジンハウス)

 短編集。21の作品が収められている。
 『クリスマス・コンサート』と『旅は、無料』が、対になっている話で面白かった。
  夢のない女・坂上の視点で書かれた前者。そして彼女の友人である千絵の視点で書かれた後者。
  坂上はモテるのだが、本人はまったくそれに気付かない。鈍感で、かわいい(見た目ではなく、形容しがたい何かが)ところがポイントらしいのだが、そんな彼女に千絵は軽い嫉妬を覚える。
  学生時代に出会った二人が、時を経て再会するのだが、そのときの会話が、良いのだ。
  坂上に「かわいいよ」と言われた千絵は思う。「かわいい」八段の坂上に言われても、と。千絵の言葉が、気が利いていて楽しめた。

  蛇足ながら。
  この本の中に「僕は、爆笑した」という記述があった(P.139)。大勢の人が笑うのが「爆笑」で、一人で笑うのは爆笑ではない。川上氏が知らないなんて……いや、わざとなのか? 謎。
90点

ワタシの一行
「女はたいがい、可愛いか、怖いか、無関心か、過剰かだ。」(単行本 P.86)
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