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よしなしごとども 書きつくるなり
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山田風太郎(講談社)

 終戦の年、昭和20年。その一年間に筆者が認めた日記。
 とにかく長くて参ったが、筆者は削除も訂正もせずに、敢えて全文収録という形を取ったらしい。取捨そのものが一種の虚偽となるおそれがあるからだそうだ。
 なるほど、何日も続く空襲も大火も、当時生きた人はそれが真実だったのだから、読むほうが「飽いた」などと言うのは不遜というものであろう。

 全編を通して感じたことは、日本人は(あるいは人間は)しぶとい、ということである。
 今日死ぬか明日死ぬかの極限状態にありながら「何でも、運ですなあ」と言い合って、さびしく微笑する男たち。
 筆者である山田青年もまた、絶え間なく読書し、思索し、時には芝居を観たりもする。
 米国の余裕とは比ぶべくもないのであろうが、どことなくのんびりとした空気が漂うあたりが、開き直った強さを感じさせ、現在の日本の繁栄を予感させもするのである。
60点
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山田風太郎(光文社)

 山田風太郎のミステリー傑作選の第7巻。ちょっとエロティックな十七の作品が収められている。
 「美女貸し屋」を紹介しよう。
 探偵作家である「私」は、高利貸から借金をしていた。その返済がままならず、ついに「私」は彼の奇妙な申し出を受けることにする。それというのは、高利貸の情婦の面倒を見る、というものだった。
 尻すぼみになってる作品が多いこの本の中にあって、この短編はユーモアあり、ミステリーの味付けありで面白かった。
 特に子供を誘拐して身代金を取る方法は、他では聞いたことがない、斬新な方法だった。
60点
日記もブログにしてみました。
ぼちぼち更新していきますので、またお付き合いいただければさいわいです。

6月は、本当にいろいろありまして。
あり過ぎまして。

現在進行形の問題も山積みで、頭がぐちゃーっとなってますが、とりあえず。
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