Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
一日でおむつがはずせる
N・アズリン、R・フォックス(主婦の友社)
子供のトイレ・トレーニングといえば、とにかく気長にやるしかない、という常識を覆すのが本書である。
しかも長い間試行錯誤してもおむつが取れなかった子でも、この本にある方法なら一日で取れるという、まさに夢のような内容。
しかしながら、この方法を実践する「その日」は、けっこう大変だと思う。母親と子供はふたりきりで、外出もせず、電話も出ないでトレーニングに専念する必要がある。
その方法は、こと細かいルールがあって、セリフから与える食べ物まで、とても覚えきれないほどだ。
私は実践しなかったので成果の程は不明だが、ちょっとした「コツ」も載っているので、その部分だけでも悩めるママさんには為になると思う。
60点
子供のトイレ・トレーニングといえば、とにかく気長にやるしかない、という常識を覆すのが本書である。
しかも長い間試行錯誤してもおむつが取れなかった子でも、この本にある方法なら一日で取れるという、まさに夢のような内容。
しかしながら、この方法を実践する「その日」は、けっこう大変だと思う。母親と子供はふたりきりで、外出もせず、電話も出ないでトレーニングに専念する必要がある。
その方法は、こと細かいルールがあって、セリフから与える食べ物まで、とても覚えきれないほどだ。
私は実践しなかったので成果の程は不明だが、ちょっとした「コツ」も載っているので、その部分だけでも悩めるママさんには為になると思う。
60点
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ウォッチメイカー
ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋社)
自らを「ウォッチメイカー」と呼ぶ連続殺人犯が現れる。惨殺死体のそばには古い時計が置かれていた。四肢麻痺の天才科学捜査官ライムは、刑事アメリア・サックスらとともに犯人と熾烈な頭脳戦を展開する。時計を十個購入したというウォッチメイカー。その犯行を食い止めることができるのか?
事件はこれでほぼ解決? となってからの二転三転ぶりがすさまじい。このドンデン返しの妙を体験したら、そんじょそこらのドンデン返しでは満足できなくなりそうだ。
ストーリーの面白さもさることながら、登場人物たちの造形が巧い。ひねくれもののライム。強くて優しいサックス。もう一人、尋問のエキスパートであるダンスは沈着冷静、興味深い知識を次々に開陳してくれる。
二段組506ページという長編だが、その長さを感じさせない素晴らしい一冊だった。
95点
自らを「ウォッチメイカー」と呼ぶ連続殺人犯が現れる。惨殺死体のそばには古い時計が置かれていた。四肢麻痺の天才科学捜査官ライムは、刑事アメリア・サックスらとともに犯人と熾烈な頭脳戦を展開する。時計を十個購入したというウォッチメイカー。その犯行を食い止めることができるのか?
事件はこれでほぼ解決? となってからの二転三転ぶりがすさまじい。このドンデン返しの妙を体験したら、そんじょそこらのドンデン返しでは満足できなくなりそうだ。
ストーリーの面白さもさることながら、登場人物たちの造形が巧い。ひねくれもののライム。強くて優しいサックス。もう一人、尋問のエキスパートであるダンスは沈着冷静、興味深い知識を次々に開陳してくれる。
二段組506ページという長編だが、その長さを感じさせない素晴らしい一冊だった。
95点
動く指
アガサ・クリスティ(早川書房)
物語の語り手である兄と、その妹、この二人が本当に生き生きと描かれている作品。筋自体は目新しさのない、平凡な印象の作品だが、兄の恋物語、田舎町の鬱陶しい人間関係などが、読ませる。
ひとつ気になったところは、妹がそばかすが出来たと嘆くシーン。「……そばかすって、何やら強情でしみったれみたいに見えて、いやね」。
がーん。私もあるんです、そばかす。そういうイメージなんだ……ちょっと凹んだ。
75点
物語の語り手である兄と、その妹、この二人が本当に生き生きと描かれている作品。筋自体は目新しさのない、平凡な印象の作品だが、兄の恋物語、田舎町の鬱陶しい人間関係などが、読ませる。
ひとつ気になったところは、妹がそばかすが出来たと嘆くシーン。「……そばかすって、何やら強情でしみったれみたいに見えて、いやね」。
がーん。私もあるんです、そばかす。そういうイメージなんだ……ちょっと凹んだ。
75点
うまい犯罪、しゃれた殺人
ヘンリイ・スレッサー(早川書房)
テレビ「ヒッチコック劇場」でドラマ化された短編の中から、ヒッチコック自身が選んだ17個の作品が収められている。
面白かったのは「恐ろしい電話」。
昔、電話は一本の回線を、何家族か共同で使っていた。受話器を上げれば、他人が話している内容を聞くこともできた。
あるとき、妻の具合が悪くなり電話を掛けようとした男は、既にふさがっていた回線を空けてくれるように頼むのだが……。
ラストの盛り上げかたが素晴らしい。映像も、さぞかし怖い作品だったことであろう。
それから「親切なウエイトレス」。
とあるホテルのレストラン。衰弱しきった老婆は、優しいウエイトレスに財産を譲る話をする。ウエイトレスは固辞するが、次第に老婆の死を願うようになり……。
人間の醜さが存分に描かれている。ひねりの効いたオチもうまい。
80点
テレビ「ヒッチコック劇場」でドラマ化された短編の中から、ヒッチコック自身が選んだ17個の作品が収められている。
面白かったのは「恐ろしい電話」。
昔、電話は一本の回線を、何家族か共同で使っていた。受話器を上げれば、他人が話している内容を聞くこともできた。
あるとき、妻の具合が悪くなり電話を掛けようとした男は、既にふさがっていた回線を空けてくれるように頼むのだが……。
ラストの盛り上げかたが素晴らしい。映像も、さぞかし怖い作品だったことであろう。
それから「親切なウエイトレス」。
とあるホテルのレストラン。衰弱しきった老婆は、優しいウエイトレスに財産を譲る話をする。ウエイトレスは固辞するが、次第に老婆の死を願うようになり……。
人間の醜さが存分に描かれている。ひねりの効いたオチもうまい。
80点
FBI心理分析官
ロバード・K・レスラー、トム・シャットマン(早川書房)
FBIの元捜査官が書いた本。この本の出版や映画「羊たちの沈黙」で、「プロファイリング」という言葉が一般的になったのではないだろうか。
連続殺人犯とのやりとりは、まさに小説より奇なり。罪の意識が無い、後悔しない、だから再犯を繰り返す。日本は終身刑がないから、こういうモンスターが社会に戻ってくる危険性がある。そう考えると背筋が寒くなる。
70点
FBIの元捜査官が書いた本。この本の出版や映画「羊たちの沈黙」で、「プロファイリング」という言葉が一般的になったのではないだろうか。
連続殺人犯とのやりとりは、まさに小説より奇なり。罪の意識が無い、後悔しない、だから再犯を繰り返す。日本は終身刑がないから、こういうモンスターが社会に戻ってくる危険性がある。そう考えると背筋が寒くなる。
70点
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