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よしなしごとども 書きつくるなり
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村上春樹(新潮社)

 15歳の誕生日に、家出をした少年。彼は四国へと向かう。一方、中野区に住む、不思議な老人ナカタさんも、西を目指して旅をすることになる。
 やがて二人の時間は交錯しあい、生と死の混沌とした世界が垣間見えてくる。

 いつもながら、リアルな脇役陣がストーリーに深みを与えている。特に、ナカタさんと一緒に旅することになった星野さんが良い。俗物でありながら、心根は素直で温かい。少年が知り合った大島さんの薀蓄もまた、聞き応えがある。
 だが、肝心の主役である少年が、私にはどうにも作り物っぽく思えた。あまりにも博識で、あまりにも老成している。
 15歳のような30歳はいるかもしれないが、この少年のような、30歳のような15歳はいるはずがない。ナカタさんと少年の話が交互に進んでいくのだが、少年の章を読むのが次第に苦痛になってきたほどだった。
 ただ、そんなマイナス部分を補って余りあるほど、魅力のあるストーリーではあった。変な悪ふざけをしてる部分を除けば、神秘的で美しい作品である。
85点
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中山可穂(集英社)

 とある小劇団の主宰者にして同性愛者のミチル。
 主演女優に逃げられ、昔の「男」も彼女を裏切ろうとしている。そんななか、公演の初日が訪れて……。

 とことん利己主義のミチル、彼女に振り回される男と女。こんなに「何様?」な女も珍しいと思う。
 だいたい同性愛や潰れそうな小劇団って、私が最も興味の無い分野(?)なのである。特に同性愛の部分は、ミチルがあまりにもインランで頭悪そうで、引きまくってしまった。
 極め付きはミチルが金持ちの老婆と一晩を過ごす場面。悪趣味としか言いようがない。
 いくらブンガク的文章でカムフラージュしても、低俗は低俗なのである。
30点
室井滋(文藝春秋社)

 私ったら、いつのまにエッセイを書いてしまったのかしら?と思ったほど、私が経験したことが書かれていた。
 まず「満開少女」。
 病弱を気取りたくて、友人に自分は心臓弁膜症だと言ってしまう話。私もいつか白血病になるはずだと思い込んでいた。
 それから「赤目」。
 突然白目の部分が真っ赤になってしまった話。
 それは充血と呼ぶにはあまりに激しい、血を塗ったような「赤」で、私も驚いて医者に駆け込んだことがある。毛細血管が切れただけで、あまり心配はなかったのだが。
 他にも俳優ならではの面白い経験がたくさん載っていて、楽しく読めた。
70点
村上春樹(新潮社)

 不思議な村上ワールド。現実的でいて、非現実的。
 印象に残っているのは間宮中尉の長い話。彼は囚われの身となり、自分は殺されるかもしれない、という恐ろしい立場にいた。そこで「モンゴル人は昔から残忍な方法で人を殺してきた」という事実を知らされ、目の前で人間の皮を剥ぐシーンを見せ付けられる。これ以上の恐怖は存在しないだろう。
75点
中山庸子(光文社)

 お金持ちじゃなくても心の持ちようで「ぜいたく」な生活が送れる、というエッセイ。
 こぎれいなオバサマの、等身大エッセイ。特別なことはあまり書いてないので、気楽に読める本である。
 ただ、けっこう優等生的発言が多いので、そういうものに拒否反応を感じる方は読まないほうが良いかもしれない。
55点
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