忍者ブログ

墨東綺譚

永井荷風(新潮社)

 時折小説を書いたりして、気ままに生活していた大江氏。
 彼が街を散策していたあるとき、お雪という女性と出会う。彼女は娼婦だったが、溌剌として美しい女性だった。

 大江氏の淡々とした自分勝手な生き方が、なぜだか憎めない。お雪を「ミューズ」と評しながらも、彼女に言い寄られそうになると途端に逃げ腰になる。本当は彼は女性不信なのだ。それをうだうだと言い訳する様に、苦笑してしまった。
 また、昭和初期の人々の生活ぶりがいろいろと描かれている。威張り散らす巡査、ラディオから流れる浪花節、初冬の落ち葉焚き。私は長ったらしい背景描写は苦手だが、この作品のそれは楽しんで読むことができた。

 ※題名の1文字目は、本当はさんずいのついた「墨(ぼく)」です。
65点
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カレンダー

11 2025/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[11/30 まきまき]
[11/29 ぴーの]
[11/23 まきまき]
[11/23 もか]
[11/10 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析