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よしなしごとども 書きつくるなり
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イワサキユキオ(東京糸井重里事務所)

 「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載されたコンテンツをまとめたのが本書。
 ジャック・ラッセル・テリアのルーシーが産んだ仔犬たち。筆者はニコ・サンコ・ヨンコと名付け、それぞれの成長を温かく見守る。
 仔犬たちのかわいらしさは、本当に表現のしようもない。プリッとしたピンク色の肉球。純白の毛にこげ茶のブチ。仰向けで眠る姿は、脱力するほど愛らしい。
 この本、サイズがちょうどCDのジャケットと同じなのだが、それが大き過ぎず小さ過ぎず、犬たちの魅力を存分に引き出しているようだ。
 そして巻末にあるエピソードがまた良い。ルーシーとの出会いから、出産、仔犬たちの現在までが少し詳しく書かれていて、ある悲しい出来事のところでは、思わず涙してしまった。
80点
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岩合光昭・岩合日出子(新潮社)

 写真と文章で綴る日本犬の今。
 可愛い。とにかく可愛い。しかも凛々しくてカッコいい。
 ふわっふわの紀州犬の子犬。黒い毛並みが神々しいほどの甲斐犬。そして柴犬。ウチで飼っているというひいき目を差し引いても美しい犬だと思う。
 ピンと立った耳。つやつやと光る鼻。くるりと丸まった尾。素直な性格をそのまま現したような、つぶらな瞳。本当に見飽きない写真ばかりだ。
 ただ惜しいかな、文章には癖があって少し分かりづらかった。
80点
岩井志麻子(中央公論新社)

 大正時代。苦労知らずで美しい「明子」は幸せな結婚生活を営んでいた。
 だが、学生時代の友人「清子」を、夫の会社の事務員として紹介してから、その幸せに暗い影が落ちるはじめる。

 明るくて華やかで、甘え上手な明子。その反面、いや、それゆえ傲慢で他人の痛みには気付こうともしない性格なのである。
 こういう女性は私がもっとも嫌悪するタイプである。「悪気は無いの」ですべて済まそうとする、その根性を叩きなおしてやりたくなる。
 一方清子も、共感はできるが好きにはなれないタイプである。
 だが、この作品自体は非常に気に入った。
 主人公二人の自負心、間に立つ男性の優しさという名の優柔不断さ。そして大正という、自由と封建がないまぜになった時代。すべてがきっちりと描かれている。
90点
岩井志麻子(角川書店)

 表題作のほか、三篇を収録。
 「あまぞわい」が私は怖かった。
 貧しい漁村に嫁いできたユミ。暴力夫に排他的な村人。寄る辺もなく耐えていた彼女だが、やがて網元の息子と密かに愛し合うようになる。だが夫の知るところとなり……。

 「あまぞわい」という昔話にそってユミが垣間見る世界が、妖しく恐ろしい。
 また、いずれの作品もそうなのだが、極貧に喘ぐ人々の生活が読んでいて苦しかった。やはり人間、衣食が足りないと、礼節なんて知ったこっちゃないのだとつくづく思わされた。
85点
岩井志麻子(マガジンハウス)

 時は大正。若く美しい人妻、花代子と月絵。二人は花代子の家の洒落た洋間で、女学校時代の思い出を語り合う。甘やかでどこか蠱惑的な思い出話。

 これは感想を述べるのが難しい。夢の世界をさまようような二人の話に、なかなか感情移入できないのだ。その夢は、あの手この手で描き出されるのだが、皆インパクトに欠けていて、心に迫るものがない。
 檸檬色の壜に入った、菫の砂糖漬け。仏蘭西のチョコレェトの銀の箱。そんな小道具にはちょっと魅力を感じたが、内容はいただけない。
55点
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