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ファザーファッカー

内田春菊(文藝春秋社)

 自伝という事実に言葉を失った。この悲惨さは、柳美里か、内田春菊か。
 まるで傷付くためにあるような毎日。徹底的に利己主義の実母、鬼畜のような養父。そんな両親でも、子供は頼って生きていかなくてはならないという、閉塞感を突きつけられた。
 ウチも暴力、暴言は日常茶飯事だった。そして、そういう生活を送ることによって、私には人間不信な部分ができ、漠然とした焦燥感を、確かに植えつけられてしまった。
 そんなこんなで読んでいて非常に苦しかったが、作り事ではないという迫力にぐいぐい押されて一気に読了した。
 しかしながら、こういう親って立派な犯罪者だと思う。家族だからといって罪に問われないというのは理不尽だ。
60点
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