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よしなしごとども 書きつくるなり
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仕事は午前中だけなので、普段より暇。
なハズなのに、毎日てんてこ舞いなのはなぜ~?
もちろん、そこに理由はあるのだ。

1.よく昼寝をしてしまう。
 だって、暑くて眠れない夜が多いんだもの、多すぎるんだもの。

2.娘の教材の採点がとてつもない量
 夏休み中に、6年生で習う分を全部終わらせることに決めました。
 で、採点したら、間違いをその場でやり直しさせてるので、さらに時間がかかる、と。

3.娘の夏休みの課題を見る
 習字、絵画、家庭科の作品は終了。
 あとは作文と統計グラフ。

なんて感じで夕食が手抜きになるほど多忙な毎日どす。

あ、そうそう。
なーんて言いつつ、この間ごっつ手間の掛かる、ある料理が無性に食べたくなりまして。
それはヴィシソワーズ。
私、これが大好きなのです。

でも本気で作るとしたら、スープストックを作って、じゃがいもを茹でて、玉ねぎをいためて、牛乳と一緒にミキサーにかけて……
ととてもハードルが高い内容。

なので、スープはコンソメ、じゃがいもはフレーク状のものを使って、ちゃちゃっと作りました。
出来上がったものは、なめらかさに欠ける、なんちゃってヴィシソワーズでしたが、ダンナも娘も
「おいしい! 冷たくて良い!」
と言ってくれました。

うんうん、自分的にもミキサーを引っ張り出しただけでも偉いなぁと思ったんだ。えへへ。
 

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カレル・チャペック(新潮社)

 テリアという犬は、けっこう気が荒いと聞いてはいたが、そのやんちゃぶりをこういう作品にされると、まぁなんてかわいらしく思えるのだろう。イラストも筆者が描いたものだそうで、パクッてここに載せてしまいたいくらいかわいい。
 ウチの小梅も花壇を引っ掻き回してくれるけど、この作品のおかげで、やっとそのわけがわかった。
65点
J.M.クッツェー(早川書房)

 筆者は2003年にノーベル文学賞を受賞、ということで小難しい作品なのかと思ったら、そんなことはなかった。
 52歳の大学教授が教え子に手を出し、人生まっ逆さま、そんなストーリーである。彼の絶倫ぶりに驚くと同時に辟易させられた(誘いに乗るほうも乗るほうなのだが)。

 しかしながら、本書の「言いたいこと」は、どうやら彼のその後、にあるようだ。
 セクハラで訴えられた彼は大学を追われ、片田舎に住む娘のところに転がり込む。農園を切り盛りする娘は、自給自足しながら底辺の暮らしをしていた。当初それを新鮮に感じた彼だが、やがてひとつの事件が起き、平穏な生活は一気に崩れる。
 この後半部分の、娘と娘を取りまく人々には、まったくいらいらさせられた。事なかれ主義とも違う、雑で曖昧な生き方。あらゆる事実に背を向ける姿勢が、信じ難かった。

 こんな書き方だと、まるで嫌な作品のようだが、エロティックなシーンにどぎつさはなく、突き放すような文章も良かった。読了感は悪くはない。
75点
ニコルソン・ベイカー(白水社)

 サラリーマンらしきある男が、会社の昼休みに買い物などを済ませて、エスカレーターで中二階にあるオフィスに戻ろうとしている。そのエスカレーター上の数十秒間の彼の思考が、まるまる一冊の本になってしまった。

 こんな風変わりな小説は初めて! 場面が、エスカレーターから金輪際動かない(もっとも彼の思考はあちこち飛びまくるのだが)のも驚いたが、長い長い注釈にも驚いた。それが作品の半分くらいを占めているのだが、本文を読んでは注釈を読み……という作業は、字が小さいのも相まっていささか疲れた。

 彼の微に入り細を穿つ思考は、ときに小気味良かった。ポップコーンの意外性に同意し、製氷皿の歴史のくだりではノスタルジーに浸った。
60点
フリードリヒ・ニーチェ(ディスカバー・トゥエンティワン)

 ニーチェなんて読んでしまいました、すみません。
 1ページにひとつずつ、平易な言葉でニーチェの言葉が書かれているのだが、そこにはやはり深い思想やら洞察やらが含まれているのであろう。それを理解できたか? と問われたら甚だ心もとないから、つい謝ってしまった。
 閑話休題。
 心に響いたいくつかの言葉を書いておきたいと思う。

 「他人をあれこれと判断しないこと。他人の値踏みもしないこと。人の噂話もしないこと。……(略)こういう点に、良き人間性のしるしがある」
 む、難しい。でも心掛けたい。

 「きちんと考える人になりたいのであれば、最低でも次の三条件が必要になる。人づきあいをすること。書物を読むこと。情熱を持つこと」
 私には、ひとつめの条件のハードルが高い。

 それから、たぶんニーチェが最も望まないであろうことが、読んでる間中脳裏をよぎって仕方がなかった。
 「まったくその通り、この一説を、あのおたんこなすに読ませたい!」。
 ……他人はいいから、まず自分の行いを振り返れって話。
80点
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