Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
育てたように子は育つ
相田みつを・佐々木正美(小学館)
「子育て」に関連性のある詩をまとめた詩集。帯にある「心の休憩室」という言葉が、的確に本書の内容を表していると思う。
ひとつひとつの詩に解説があって、それもまた心に響く。
読んだ瞬間は「そうだよねぇ。子供の良いところに目を向けてあげないとね」とつくづく思わされた。
ま、でもそんな思いは、子供を前にすると吹っ飛んでしまうのが世の常でして、日日是葛藤。
75点
「子育て」に関連性のある詩をまとめた詩集。帯にある「心の休憩室」という言葉が、的確に本書の内容を表していると思う。
ひとつひとつの詩に解説があって、それもまた心に響く。
読んだ瞬間は「そうだよねぇ。子供の良いところに目を向けてあげないとね」とつくづく思わされた。
ま、でもそんな思いは、子供を前にすると吹っ飛んでしまうのが世の常でして、日日是葛藤。
75点
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タスケテ…
島村洋子(角川書店)
カリスマ的人気を誇る橘リリカ。忙しい彼女に代わってリハーサルなどで代役を務めていた藤村しのぶ。彼女も元アイドルだったが鳴かず飛ばずで、失意のうちにその職業に就いたのだった。
そんなこととは知らずにしのぶを振り回すリリカ。やがてしのぶの憎悪は頂点に達し……。
前半の設定が分かりづらかった。誰のことを書いているのか、判然としないのである。
そしてラストのクライマックスが、まるでB級ホラー映画のようであった。無意味に人が死んで後味が悪い。
50点
カリスマ的人気を誇る橘リリカ。忙しい彼女に代わってリハーサルなどで代役を務めていた藤村しのぶ。彼女も元アイドルだったが鳴かず飛ばずで、失意のうちにその職業に就いたのだった。
そんなこととは知らずにしのぶを振り回すリリカ。やがてしのぶの憎悪は頂点に達し……。
前半の設定が分かりづらかった。誰のことを書いているのか、判然としないのである。
そしてラストのクライマックスが、まるでB級ホラー映画のようであった。無意味に人が死んで後味が悪い。
50点
行きずりの街
志水辰夫(新潮社)
元教師の波多野は、失踪した教え子を探しに上京する。教え子には男性の影があったようだが、その男性というのは波多野が以前勤めていた学園の関係者らしい。学園で今、きなくさい何かが起きていることを彼は知るのだった……。
1991年度の「このミス」一位ということで期待して読んだが、これは感想を書くのが難しい。恋愛やら暴力やらいろいろな要素があって飽きずに読むことはできた。だが、いかんせん主人公がキザ過ぎる。もし自分の知り合いだったら引くこと間違いなしの言動が多々あった。
文庫の解説者は「志水節を味わうだけで幸せな気分になる」と書いているが、私は逆に志水節にはちょっと鼻白んだ。
55点
元教師の波多野は、失踪した教え子を探しに上京する。教え子には男性の影があったようだが、その男性というのは波多野が以前勤めていた学園の関係者らしい。学園で今、きなくさい何かが起きていることを彼は知るのだった……。
1991年度の「このミス」一位ということで期待して読んだが、これは感想を書くのが難しい。恋愛やら暴力やらいろいろな要素があって飽きずに読むことはできた。だが、いかんせん主人公がキザ過ぎる。もし自分の知り合いだったら引くこと間違いなしの言動が多々あった。
文庫の解説者は「志水節を味わうだけで幸せな気分になる」と書いているが、私は逆に志水節にはちょっと鼻白んだ。
55点
大人のための文章教室
清水義範(講談社)
普通の大人が、普通の文章を書くためのコツを指南しているのが本書である。
この手の本を初めて読んだが、けっこう面白く読むことができた。なるほど、と感心させられる部分がたくさんあった。
たとえば。
・公人として不特定の人に対して語りかけるなら「だ・である」体を使ったほうが良い。
・謝罪文は長々と弁明を書いても良い。そのうえで心をこめてお詫びするが良い。
などなど。
そして一番印象的だったのは「女性の随筆は、自分の感性自慢」という一文。筆者は続けて「いやがられないようにうまく言ってしまうのが随筆の醍醐味」とも書いている。
ネットでもその類いのエッセイをよく見かける。嫌味にならないように気を付けたいものである……と自戒を込めて書いておこう。
70点
普通の大人が、普通の文章を書くためのコツを指南しているのが本書である。
この手の本を初めて読んだが、けっこう面白く読むことができた。なるほど、と感心させられる部分がたくさんあった。
たとえば。
・公人として不特定の人に対して語りかけるなら「だ・である」体を使ったほうが良い。
・謝罪文は長々と弁明を書いても良い。そのうえで心をこめてお詫びするが良い。
などなど。
そして一番印象的だったのは「女性の随筆は、自分の感性自慢」という一文。筆者は続けて「いやがられないようにうまく言ってしまうのが随筆の醍醐味」とも書いている。
ネットでもその類いのエッセイをよく見かける。嫌味にならないように気を付けたいものである……と自戒を込めて書いておこう。
70点
人生うろうろ
清水義範(講談社)
短編集。出産、就職、家や墓の購入など、人生の転機が題材になっている。
姑の介護をするはめになった嫁の心情を描いた「ほとけさま」。
就職試験の面接での悲喜劇を描いた「御社に惚れました」。
などなど、軽くて重いテーマの短編集である。
主人公たちはみんな真面目に、懸命に生きているのに、あまり報われない人が多い。そうやって「人生うろうろ」しながらも、まぁ絶望もせずに生きていければ良いじゃないか……そんなため息まじりの人生観がうまく表されていると思った。
60点
短編集。出産、就職、家や墓の購入など、人生の転機が題材になっている。
姑の介護をするはめになった嫁の心情を描いた「ほとけさま」。
就職試験の面接での悲喜劇を描いた「御社に惚れました」。
などなど、軽くて重いテーマの短編集である。
主人公たちはみんな真面目に、懸命に生きているのに、あまり報われない人が多い。そうやって「人生うろうろ」しながらも、まぁ絶望もせずに生きていければ良いじゃないか……そんなため息まじりの人生観がうまく表されていると思った。
60点
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