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よしなしごとども 書きつくるなり
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志水辰夫(新潮社)

 元教師の波多野は、失踪した教え子を探しに上京する。教え子には男性の影があったようだが、その男性というのは波多野が以前勤めていた学園の関係者らしい。学園で今、きなくさい何かが起きていることを彼は知るのだった……。

 1991年度の「このミス」一位ということで期待して読んだが、これは感想を書くのが難しい。恋愛やら暴力やらいろいろな要素があって飽きずに読むことはできた。だが、いかんせん主人公がキザ過ぎる。もし自分の知り合いだったら引くこと間違いなしの言動が多々あった。
 文庫の解説者は「志水節を味わうだけで幸せな気分になる」と書いているが、私は逆に志水節にはちょっと鼻白んだ。
55点
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