Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
小説以外
恩田陸(新潮社)
(うわぁ、「ライオンハート」の感想、ひどいですね。そんなことも忘れて読んじまいました。すみません)
デビューから十四年間の全エッセイ。
恩田氏の小説とは相性が悪いけど、エッセイなら……という淡い期待を持って本書を読み始めたが、まぁ可もなく不可もなくという読後感であった。
年齢が近いので「あぁ知ってる知ってる」という話がいくつかあって、そういう意味では楽しめた。米飯給食の始まりとか、『ガラスの仮面』の連載の始まりとか。
以下、余談めいた話。筆者は水戸一高出身なのだが、その高校は私が通える範囲の中で、いや、県で一、二を争う進学校だ。世が世なら(って、何がどうなってもありえないけど)筆者と同じ学校で過ごせたかと思うと不思議な感じがした。
60点
(うわぁ、「ライオンハート」の感想、ひどいですね。そんなことも忘れて読んじまいました。すみません)
デビューから十四年間の全エッセイ。
恩田氏の小説とは相性が悪いけど、エッセイなら……という淡い期待を持って本書を読み始めたが、まぁ可もなく不可もなくという読後感であった。
年齢が近いので「あぁ知ってる知ってる」という話がいくつかあって、そういう意味では楽しめた。米飯給食の始まりとか、『ガラスの仮面』の連載の始まりとか。
以下、余談めいた話。筆者は水戸一高出身なのだが、その高校は私が通える範囲の中で、いや、県で一、二を争う進学校だ。世が世なら(って、何がどうなってもありえないけど)筆者と同じ学校で過ごせたかと思うと不思議な感じがした。
60点
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なぜこんなに生きにくいのか
南直哉(新潮社)
出家して禅僧となった筆者。彼が示す、この生き難い人生をいかに生きるか――その術。
何らかの救いを求めて本書を手に取ったなら、まずはその「何らかの」などという漠然とした思いを捨てたほうが良さそうだ。そう、現代人は無駄に悩んでいる。自分に何ら価値を見いだせない。自分は「特別なオンリーワン」ではないらしい。個性さえ持ち合わせていない。そんな人に筆者は言う。人と比較することを止めれば、ラクになれる、と。
それから、次の一文にも心惹かれた。
「信仰は、神仏と取引することではありません」。
何か良くないことが起きると「それはあなたの信仰が足りないからです」という宗教には要注意。
60点
出家して禅僧となった筆者。彼が示す、この生き難い人生をいかに生きるか――その術。
何らかの救いを求めて本書を手に取ったなら、まずはその「何らかの」などという漠然とした思いを捨てたほうが良さそうだ。そう、現代人は無駄に悩んでいる。自分に何ら価値を見いだせない。自分は「特別なオンリーワン」ではないらしい。個性さえ持ち合わせていない。そんな人に筆者は言う。人と比較することを止めれば、ラクになれる、と。
それから、次の一文にも心惹かれた。
「信仰は、神仏と取引することではありません」。
何か良くないことが起きると「それはあなたの信仰が足りないからです」という宗教には要注意。
60点
ライオンハート
恩田陸(新潮社)
エドワードとエリザベス。二人は時間を越え、空間を越えて幾度となく出会う。出会うたびに絶望的な別れを繰り返しながら……。
読み終えて、呆気に取られてしまった。だから何なんだ、と。そして数々の疑問がわいてきた。
これは輪廻に関する話なのだろうか。その場合、主役の二人が絶世の美男美女である必要性はあるのだろうか。
なぜ登場人物が外国人なのだろうか。陳腐としか言いようがないキザなセリフは、それで格好がつくとでも思ったのだろうか。
筆者は自分が好きな音楽や小説にインスパイア(?)されて本作品を書いたそうだが、どうりで独りよがりな雰囲気がぷんぷん漂っているはずである。
(もう恩田氏の作品は読みません。こんな感想、自分も書きたくないし、ファンの方からしたら怒り心頭だろうし)
20点
エドワードとエリザベス。二人は時間を越え、空間を越えて幾度となく出会う。出会うたびに絶望的な別れを繰り返しながら……。
読み終えて、呆気に取られてしまった。だから何なんだ、と。そして数々の疑問がわいてきた。
これは輪廻に関する話なのだろうか。その場合、主役の二人が絶世の美男美女である必要性はあるのだろうか。
なぜ登場人物が外国人なのだろうか。陳腐としか言いようがないキザなセリフは、それで格好がつくとでも思ったのだろうか。
筆者は自分が好きな音楽や小説にインスパイア(?)されて本作品を書いたそうだが、どうりで独りよがりな雰囲気がぷんぷん漂っているはずである。
(もう恩田氏の作品は読みません。こんな感想、自分も書きたくないし、ファンの方からしたら怒り心頭だろうし)
20点
煙か土か食い物
舞城王太郎(講談社)
外科医である奈津川四郎は、アメリカで暮らしていた。彼は、母親が大怪我をしたという報せをうけ、急遽日本へ帰る。故郷の福井では、母親のみならず、主婦が殴打される事件が相次いでいた。四郎は自らの手で犯人を捕らえようと決意する。
改行がなく、疑問符や感嘆符のあとの空白もない独特の文体は、みっしりと詰まった、主人公のエネルギーのようである。
四郎は、ひねくれ者で暴力的だが、なぜだか憎めない。それは(正しいかどうかは別にして)とにかく己のポリシーに従って行動してるから、かもしれない。
奈津川四兄弟の描写も面白かった。特に「TEN」、「ELEVEN」の章で語られる、主に父親と二郎に関するエピソードは、呆れながらもぞくぞくしながら読んだ。
ただ、まるで……少年マンガのようではあったが。
70点
外科医である奈津川四郎は、アメリカで暮らしていた。彼は、母親が大怪我をしたという報せをうけ、急遽日本へ帰る。故郷の福井では、母親のみならず、主婦が殴打される事件が相次いでいた。四郎は自らの手で犯人を捕らえようと決意する。
改行がなく、疑問符や感嘆符のあとの空白もない独特の文体は、みっしりと詰まった、主人公のエネルギーのようである。
四郎は、ひねくれ者で暴力的だが、なぜだか憎めない。それは(正しいかどうかは別にして)とにかく己のポリシーに従って行動してるから、かもしれない。
奈津川四兄弟の描写も面白かった。特に「TEN」、「ELEVEN」の章で語られる、主に父親と二郎に関するエピソードは、呆れながらもぞくぞくしながら読んだ。
ただ、まるで……少年マンガのようではあったが。
70点
ドミノ
恩田陸(角川書店)
その日、多くの人間が東京駅に来ていた。俳句のオフ会の待ち合わせをしてる老人あり。会社で配るお菓子を買いに来た、保険会社のOLあり。オーディションの帰りに、たまたま立ち寄った子役の卵あり。
そんな人々の運命が、重なり合いもつれあい、東京駅は次第に混乱のるつぼと化してゆく。
群像劇というよりはドタバタ劇か。でも恩田氏を見直すほど面白かった。謎めいた「MAZE」などよりよっぽど好きになれた。
ただ、フォントをいじるのは止めて欲しい。素人の作家じゃあるまいし。
75点
その日、多くの人間が東京駅に来ていた。俳句のオフ会の待ち合わせをしてる老人あり。会社で配るお菓子を買いに来た、保険会社のOLあり。オーディションの帰りに、たまたま立ち寄った子役の卵あり。
そんな人々の運命が、重なり合いもつれあい、東京駅は次第に混乱のるつぼと化してゆく。
群像劇というよりはドタバタ劇か。でも恩田氏を見直すほど面白かった。謎めいた「MAZE」などよりよっぽど好きになれた。
ただ、フォントをいじるのは止めて欲しい。素人の作家じゃあるまいし。
75点
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