南直哉(新潮社)
出家して禅僧となった筆者。彼が示す、この生き難い人生をいかに生きるか――その術。
何らかの救いを求めて本書を手に取ったなら、まずはその「何らかの」などという漠然とした思いを捨てたほうが良さそうだ。そう、現代人は無駄に悩んでいる。自分に何ら価値を見いだせない。自分は「特別なオンリーワン」ではないらしい。個性さえ持ち合わせていない。そんな人に筆者は言う。人と比較することを止めれば、ラクになれる、と。
それから、次の一文にも心惹かれた。
「信仰は、神仏と取引することではありません」。
何か良くないことが起きると「それはあなたの信仰が足りないからです」という宗教には要注意。
60点
出家して禅僧となった筆者。彼が示す、この生き難い人生をいかに生きるか――その術。
何らかの救いを求めて本書を手に取ったなら、まずはその「何らかの」などという漠然とした思いを捨てたほうが良さそうだ。そう、現代人は無駄に悩んでいる。自分に何ら価値を見いだせない。自分は「特別なオンリーワン」ではないらしい。個性さえ持ち合わせていない。そんな人に筆者は言う。人と比較することを止めれば、ラクになれる、と。
それから、次の一文にも心惹かれた。
「信仰は、神仏と取引することではありません」。
何か良くないことが起きると「それはあなたの信仰が足りないからです」という宗教には要注意。
60点
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