Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
MAZE
恩田陸(双葉社)
人もおいそれとは近付けないような荒野に、ぽつんと建つ「白い箱」。中に入った人間が消えてしまうその建物に、どんな秘密が隠されているのだろうか。調査に訪れた四人の男たちの一週間を描く。
出だしは建物の謎に惹きつけられて、楽しんで読むことができた。
だが後半はいただけない。特にあるページの最初の一行。これは卑怯だ。こういうことをしないで読者を怖がらせるのがミステリーだろう(読んでないかたには訳ワカラン文章ですみません)。ラストも何が言いたいのかよく分からない。
どうやら恩田氏の作品は私には合わないらしい。もう読まないほうが良いかも。
65点
人もおいそれとは近付けないような荒野に、ぽつんと建つ「白い箱」。中に入った人間が消えてしまうその建物に、どんな秘密が隠されているのだろうか。調査に訪れた四人の男たちの一週間を描く。
出だしは建物の謎に惹きつけられて、楽しんで読むことができた。
だが後半はいただけない。特にあるページの最初の一行。これは卑怯だ。こういうことをしないで読者を怖がらせるのがミステリーだろう(読んでないかたには訳ワカラン文章ですみません)。ラストも何が言いたいのかよく分からない。
どうやら恩田氏の作品は私には合わないらしい。もう読まないほうが良いかも。
65点
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ホワイトカラーの道楽
前川やく(有限会社鉤屋)
ごく普通のサラリーマン、前川氏の書き下ろしエッセイ。
前川氏のサイト「スレッジハンマーウェブ」(2005年閉鎖)も非常に面白いのだが、この本もまた、私のツボにぐりぐりとはまった一冊であった。
「この世に並んでまで食うほどのものはない」とか「ホキ徳田のホキって?」とか「『萩の月』ならぬ『荻の月』ってのを見た」とか、本当に果てしなく面白かった。
文章も落ち着いていて読みやすく、静かで皮肉な調子がすっかり気に入ってしまった。
採点なし
ごく普通のサラリーマン、前川氏の書き下ろしエッセイ。
前川氏のサイト「スレッジハンマーウェブ」(2005年閉鎖)も非常に面白いのだが、この本もまた、私のツボにぐりぐりとはまった一冊であった。
「この世に並んでまで食うほどのものはない」とか「ホキ徳田のホキって?」とか「『萩の月』ならぬ『荻の月』ってのを見た」とか、本当に果てしなく面白かった。
文章も落ち着いていて読みやすく、静かで皮肉な調子がすっかり気に入ってしまった。
採点なし
あなたが欲しい
唯川恵(新潮社)
これほど予想が的中する作品もめずらしい。読んでいるほうが恥ずかしい。
途中、こういう描写がある。「女性雑誌のカウンセリングで、恋愛沙汰に疲れ果てた相談を読むことがある。」私もこの作品を読みながら、ずっとそう思っていた。三流女性雑誌の、くだらない恋愛相談話だね、これは。
こういう本が好きだという方もいらっしゃるとは思うので、これ以上は差し控えるが、読んでいて疲れた、ある意味。
10点
これほど予想が的中する作品もめずらしい。読んでいるほうが恥ずかしい。
途中、こういう描写がある。「女性雑誌のカウンセリングで、恋愛沙汰に疲れ果てた相談を読むことがある。」私もこの作品を読みながら、ずっとそう思っていた。三流女性雑誌の、くだらない恋愛相談話だね、これは。
こういう本が好きだという方もいらっしゃるとは思うので、これ以上は差し控えるが、読んでいて疲れた、ある意味。
10点
かのこちゃんとマドレーヌ夫人
万城目学(筑摩書房)
小学一年生のかのこちゃん。彼女の家に居ついている猫のマドレーヌ夫人。一人と一匹の視点で描かれた、愉快でちょっと悲しい物語。
初めて著者の作品を読んだが、とてもとても面白かった。あまりの面白さに他の著作を読むのが怖くなった、失望するのが怖いというか。
かのこちゃんの描き方が、まず良い。友だちになりたい子に、なかなか近付けないもどかしさ。難しい言葉を覚えては、使ってみたくてうずうずする気持ち。子どものなかにある、そんな微妙な心情を鮮やかに描き出している。
マドレーヌ夫人と、柴犬の玄三郎のやりとりも良い。夫婦(そう、二匹は紛れも無く夫婦なのだ)としての優しさに満ち溢れている。
終盤では悲しい事件が立て続けに起こるが、でも、それぞれの事件のしっぽには……陳腐な言葉だけれど……希望がぶら下がっているような気がして、明るい気分で読了できた。
95点
小学一年生のかのこちゃん。彼女の家に居ついている猫のマドレーヌ夫人。一人と一匹の視点で描かれた、愉快でちょっと悲しい物語。
初めて著者の作品を読んだが、とてもとても面白かった。あまりの面白さに他の著作を読むのが怖くなった、失望するのが怖いというか。
かのこちゃんの描き方が、まず良い。友だちになりたい子に、なかなか近付けないもどかしさ。難しい言葉を覚えては、使ってみたくてうずうずする気持ち。子どものなかにある、そんな微妙な心情を鮮やかに描き出している。
マドレーヌ夫人と、柴犬の玄三郎のやりとりも良い。夫婦(そう、二匹は紛れも無く夫婦なのだ)としての優しさに満ち溢れている。
終盤では悲しい事件が立て続けに起こるが、でも、それぞれの事件のしっぽには……陳腐な言葉だけれど……希望がぶら下がっているような気がして、明るい気分で読了できた。
95点
六番目の小夜子
恩田陸(新潮社)
ありゃ? って終わり方。すべての謎が解けきってないような。ま、私の読解力の無さがバレてしまいそうなので、これ以上は言いますまい。
主人公の一人である「小夜子」は、スーパー美少女、頭脳明晰、etc……という設定。これはありがちな設定だが、私はいきなり現実に引き戻されてしまう。だって、そういう子、実際見たためしがない。
ケチばっかりつけても何なので、良かったところは、講堂での芝居のシーン。怖かった。空気の張り詰め方がうまい。
60点
ありゃ? って終わり方。すべての謎が解けきってないような。ま、私の読解力の無さがバレてしまいそうなので、これ以上は言いますまい。
主人公の一人である「小夜子」は、スーパー美少女、頭脳明晰、etc……という設定。これはありがちな設定だが、私はいきなり現実に引き戻されてしまう。だって、そういう子、実際見たためしがない。
ケチばっかりつけても何なので、良かったところは、講堂での芝居のシーン。怖かった。空気の張り詰め方がうまい。
60点
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