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よしなしごとども 書きつくるなり
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フランシス・F・コッポラ(角川書店)

 コッポラが自ら選んだ短編、その中でも選りすぐりを集めたこの本。洒落た装丁、解説者も絶賛。いやが上にも私の期待は高まっていた。
 ところがどうでしょう、このていたらく。全然おもしろくない。まぁ読めるかなと思ったのは「落札します」くらい。それだって、特別おもしろい訳で無し。
 読むのにすごく時間を食ってしまった。ここまで期待を裏切られるとぐうの音も出ない。
25点
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シェル・シルヴァスタイン(講談社)

 かけらはひとりで坐っていた
 そんなフレーズで始まる『大人のための童話』、だそうである。作者が大人に読んで欲しくて作った童話ならば、きっとすべては何かの暗喩なのだろう。
 かけらのもとにやってくるものたち……風船のようなやつは、傷付きやすくて手に負えない弱い人間だろうか。仔細に見すぎるやつは、さしずめ寛容さが足りなくて、揚げ足取りな人間か。

 そしてひとりじゃころがれない、と懐疑的なかけらに、ビッグ・オーは聞く。
 「やってみたことはあるの?」
 このひと言にこの本の主題が凝縮しているような気がした。
60点
アガサ・クリスティー(早川書房)

 孤島に集められた、面識の無い十人の男女。彼らがマザーグースの歌になぞらえて、次々と殺されてゆく。

 中学生の頃、初めて読んだのだが、まさに夢中になって読んだ。ミステリーの面白さ、ひいては本を読むことの楽しさを、圧倒的迫力で教えてくれた本である。
 そして何度読み返しても新鮮で色褪せない。贖罪というテーマもまた、私好み。
100点
ジュンパ・ラヒリ(新潮社)

 インド人のアショケとアシマの息子、ゴーゴリ。文豪の名にちなんでそう名付けられた彼は、やがて自身の名を忌み嫌うようになる。米国で生まれ育った彼は、名前のみならず両親の考え方にも違和感を覚えるのだった……。

 米国の、自由に(悪く言えば自分勝手に)生きる人々を見て、ゴーゴリは羨望し、その両親は嫌悪感を覚える。この温度差はどこまでいっても縮まらないだろうと思いながら読んだら、果たしてそうだった。

 特にゴーゴリが改名するあたりは、溝が一気に深まったことを示唆していて、両親の落胆を思うと胸苦しいほどだった。
 ただ終盤では、ゴーゴリも人との出会いと別れを繰り返して精神的に成長し、次第に両親の生き方を理解していく。
 多くのものを失ってしまった彼ではあるが、代わりに大切な「気付き」を得た。親からの、先祖からの深い愛情でもって自分は生かされているのだという気付きを。
85点
ヨースタイン・ゴルデル(NHK出版)

 読むには読んだが、つらかった。悲しいかな理解できない部分が多すぎで。
 哲学の「入門編」という位置付けらしく、しかもベストセラーにもなっていた。みんな、頭良いんだね。日本人も捨てたもんじゃない。
 結局ソフィーって人間ではなかったのか?
15点
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