忍者ブログ
ADMINWRITE
よしなしごとども 書きつくるなり
[1018]  [1017]  [1016]  [1015]  [1014]  [1013]  [1012]  [1011]  [1010]  [1009]  [1008
ジョン・ボイントン・プリーストリー(岩波書店)

 三幕からなる戯曲。さくっと読める長さだが、内容は濃い。
 街の実力者バーリング。彼の家では今宵、娘の婚約を祝うささやかなパーティが催されていた。そこへ突然グール警部という男が訪ねてくる。ある女性が自殺したことについて、バーリング家の人々に訊きたいことがあるという……。

 誰もが自分は無関係だと思っていた。だが誰もが女性の人生に多大な影響を与えていた。その事実を知ったとき、素直に反省するもの、罪を認めようとしないもの、言い訳に終始するもの、それら様々な反応が各人の人間性をあぶりだしていて面白い。

 娘が父親に言ったひと言、
 「問題は、お父さんたちが何ひとつ学んでないってことなのよ」
 は、何があっても自分の価値観を変えようとしない人間を痛烈に批判していて、私自身もぎくりとなった。
85点
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[01/30 まきまき]
[01/30 もか]
[01/23 まきまき]
[01/23 ぴーの]
[01/16 まきまき]
プロフィール
HN:
まきまき
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

Designed by 湯月   Material by ウタノツバサ
Copyright c [ Back To The Past ] All Rights Reserved.

忍者ブログ [PR]