なかえよしを(ポプラ社)
ねずみくんが着ている赤いチョッキ。
おかあさんが編んでくれた、いかしたチョッキ。
そこへ動物たちがやって来て、ねずみくんのチョッキを代わるがわる試着したら……。
動物がどんどん大きなものになっていって、ついには画面からはみ出さんばかりになるあたりが笑える。
「すこしきついが、似合うかな?」
って、きついにも程があるだろう、と。
モノクロで描かれた動物たち。
そこに鮮やかな赤いチョッキ。
そのコントラストが良い。
ねずみくんが着ている赤いチョッキ。
おかあさんが編んでくれた、いかしたチョッキ。
そこへ動物たちがやって来て、ねずみくんのチョッキを代わるがわる試着したら……。
動物がどんどん大きなものになっていって、ついには画面からはみ出さんばかりになるあたりが笑える。
「すこしきついが、似合うかな?」
って、きついにも程があるだろう、と。
モノクロで描かれた動物たち。
そこに鮮やかな赤いチョッキ。
そのコントラストが良い。
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五味太郎(ブロンズ新社)
ずばり落書きを楽しむ本。
各ページにはそれぞれテーマがあって、土台となるモノクロの絵が描いてある。
そこに自由に絵を描き足す。
本屋で偶然見付けて、私も子供も一発で気に入って買った本。
まずテーマが面白い。
デカいうずまきが描かれているページは「くるくるくるっと、やりましょう」。
砂山みたいなところにアリが一匹、のページは「おさとうの山です ありさんをびっしりかきましょう」。
さくらんぼだらけのページは「36こだけぬりましょう」。
あらかじめ描いてある五味氏の絵もいつもながら素晴らしい。
ずばり落書きを楽しむ本。
各ページにはそれぞれテーマがあって、土台となるモノクロの絵が描いてある。
そこに自由に絵を描き足す。
本屋で偶然見付けて、私も子供も一発で気に入って買った本。
まずテーマが面白い。
デカいうずまきが描かれているページは「くるくるくるっと、やりましょう」。
砂山みたいなところにアリが一匹、のページは「おさとうの山です ありさんをびっしりかきましょう」。
さくらんぼだらけのページは「36こだけぬりましょう」。
あらかじめ描いてある五味氏の絵もいつもながら素晴らしい。
ロベルト・インノチェンティ、J.パトリック・ルイス(BL出版)
海辺にたつホテル「ラストリゾート」。
いろいろな人が行き交うホテルで、想像力を失くした絵描きは、それを見つけ出せるのか?
細部まできっちりと描かれた絵が素晴らしい。
ドレスが描くドレープ、静かに揺れる夜の波、石畳の質感、どれもこれも美しい。
個性的な登場人物たちは、一体誰? と疑問に思うが、あとがきにも書かれているとおり、誰でもかまわないのであろう。
それこそ、自分なりの「想像力」を働かせて読む作品?
海辺にたつホテル「ラストリゾート」。
いろいろな人が行き交うホテルで、想像力を失くした絵描きは、それを見つけ出せるのか?
細部まできっちりと描かれた絵が素晴らしい。
ドレスが描くドレープ、静かに揺れる夜の波、石畳の質感、どれもこれも美しい。
個性的な登場人物たちは、一体誰? と疑問に思うが、あとがきにも書かれているとおり、誰でもかまわないのであろう。
それこそ、自分なりの「想像力」を働かせて読む作品?
バーバラ・クーニー(ほるぷ出版)
海を見下ろす丘の上に暮らす老婆、ルピナスさん。
世界中を旅した彼女には、ひとつの「しなくてはならないこと」が残っていた。
それは世の中を、もっと美しくすること。そのために、彼女はあることを実行する……。
この絵本の素晴らしさは、何と言っても絵の美しさであろう。
板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントを付けた、という画法は、本当に色の対比が美しくて、隅ずみまで眺めたくなるほど細やかだ。
寂しいシーンは色彩がグレー味を帯び、心温まるシーンでは緑色がいきいきと描かれている。
ストーリーと絵のイメージがぴったりと一致していることも特筆すべき点であろう。
海を見下ろす丘の上に暮らす老婆、ルピナスさん。
世界中を旅した彼女には、ひとつの「しなくてはならないこと」が残っていた。
それは世の中を、もっと美しくすること。そのために、彼女はあることを実行する……。
この絵本の素晴らしさは、何と言っても絵の美しさであろう。
板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントを付けた、という画法は、本当に色の対比が美しくて、隅ずみまで眺めたくなるほど細やかだ。
寂しいシーンは色彩がグレー味を帯び、心温まるシーンでは緑色がいきいきと描かれている。
ストーリーと絵のイメージがぴったりと一致していることも特筆すべき点であろう。
荒井良二(プチグラパブリッシング)
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。