オースン・スコット・カード(早川書房)
11の作品は、本当に同じ作家が書いたのかと疑いたくなるほど、物語の舞台も雰囲気も違った作品で、SFのごった煮といった風情。
『呼吸の問題』が良かった。
デイルはあるとき、息子と妻の息遣いがぴったり一致していることに気付く。その直後、二人は事故死する。次は飛行機事故。空港の待合所で待っている人々、その呼吸がそろっていることにデイルは狼狽する……。
私もかねがね死の「きっかけ」について考えていた。神が決めた一定のルールがあって、偶然その行為をした者が急死することになっているのでは? と。呼吸が合ったらアウトだなんて、うまい設定を考えたものだ。
他に便器から恐ろしい赤ん坊が出てくる『四階共同便所の怨霊』も、楳図かずおっぽくて面白かった。
85点
11の作品は、本当に同じ作家が書いたのかと疑いたくなるほど、物語の舞台も雰囲気も違った作品で、SFのごった煮といった風情。
『呼吸の問題』が良かった。
デイルはあるとき、息子と妻の息遣いがぴったり一致していることに気付く。その直後、二人は事故死する。次は飛行機事故。空港の待合所で待っている人々、その呼吸がそろっていることにデイルは狼狽する……。
私もかねがね死の「きっかけ」について考えていた。神が決めた一定のルールがあって、偶然その行為をした者が急死することになっているのでは? と。呼吸が合ったらアウトだなんて、うまい設定を考えたものだ。
他に便器から恐ろしい赤ん坊が出てくる『四階共同便所の怨霊』も、楳図かずおっぽくて面白かった。
85点
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