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名探偵カッレくん

アストリッド・リンドグレーン(岩波書店)

 カッレは、名探偵になることを目指す少年。そのために(意味も無く)街を見回ってみたり、(空っぽの)パイプをくわえてみたりする。あるとき、友人のロッタのところに親戚のおじさんがやってくる。彼はいかにも怪しげで、探偵・カッレは俄然はりきるのだが……。

 13歳の少年、少女の日常がみずみずしく描かれている。カッレ家の裏に住んでいる、気が強い少女・ロッタ。いたずら友だちのアンデス。彼ら3人が戦闘を繰り広げるのは「赤バラ軍」の男の子たち。
 木登り、川渡り、他愛もない悪口を言い合うこと……すべてが楽しそうで、ウン十年前に過ぎ去った自分の少女時代を思い出した。
 カッレが巻き込まれる事件の描き方も非常に良くできている。彼が見つけた、一見どうでもいいような事柄が、次第に重要な意味を帯びてくるあたり、児童文学の域を超えた、推理小説としての面白さも味わうことができた。
75点
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