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ベロニカは死ぬことにした

パウロ・コエーリョ(角川書店)

 老いへの不安、自分の無力さに対する絶望感などから、ベロニカは自殺を図る。
 が、それは失敗に終わり、彼女は精神病院に入院させられる。そこで彼女はいろいろな入院患者と出会い、生きることの意味を自らに問い直すのだった……。

 暗い精神世界に引きずり込まれそうな作品である。
 「狂うってどういうことなの?」と問い掛けてくるベロニカ。映画館で、仕事場で、パニックの症状に襲われる弁護士のマリー。両親の過大な期待に応えられず、多重人格者となったエドアード。彼らの恐怖感や焦燥感が、じわじわとこちらにも伝わってきて、息苦しくなった。
 とりわけ、ベロニカがある方法によって性的な開放感を得る部分は、息苦しさを通り越して、薄気味悪かった。
 精神的に疲れているときには読まないほうがいい作品かもしれない。
60点
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