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木を植えた人

ジャン・ジオノ(こぐま社)

 第一次大戦の直前、「私」は、プロヴァンス地方の高地で、とある羊飼いと出会った。
 家族もなく、一人で暮らす彼は、ドングリを荒地に植えていた。三年で十万個のドングリを植えたという彼は、その後もずっとそれをし続けた……。

 たった一人の、何の力も持たない人間が成し遂げたことの大きさに、心を打たれた。文中にある「(羊飼いの)倦まずたゆまず与えつづける美しい行為」という表現がとても良いと思った。彼の無私な精神を、端的に言い表している。
 難点を一つ挙げるなら、この本の体裁であろうか。話のボリュームは小冊子サイズなのに、ハードカバー、しかもこの値段はいかがなものか。
70点
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