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奇跡も語る者がいなければ

ジョン・マグレガー(新潮社)

 場所はイングランド北部の、あるストーリー。そこには様々な住人が暮らしていた。双子の兄弟。ドライアイの青年。22番地には眼鏡の女の子。夏の終わりの彼らの一日がゆっくりと語られてゆく。
 そしてもう一つの物語は、眼鏡の女の子の三年後について。彼女は予定外の妊娠をして困惑していた……。

 独特の文体に、まず驚いた。ひとつの文に何度も出てくる一人称。詩的な言い回し(体言止め、聞いたこともない擬音など)。それらには最後まで慣れることができなかった。
 読みにくさも手伝ってか、ひどく退屈な話に思えた。ラスト近く、二つの物語が交錯して少し盛り上がったが、我慢して読んだ結果がこれなのかと、唖然ともした。
 無名の人々に光を当てるという小説は、短編ならまだしも、こう長くては飽きてしまう。
50点
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