アン・タイラー(文藝春秋社)
母親と長男、次男、長女の、ほぼ一生の話。夫に逃げられた母親は、一人で子供たちを育てていく。わがままで、潔癖症の母。見た目は良いが、ずる賢い長男。どん臭く、冴えない次男。存在感の薄い長女。
各章ごとに語り手が変わっていくのだが、ったく、どいつもこいつも、である。中でも長男は、一番嫌いなタイプ。サザエさんちのカツオを、かなり悪くしたような性格。
しかしながら、自分も「子供」と「母親」という両方の立場に立ってみて初めて、この本にあるような、お互いの理解不能ぶりに気付き、愕然とした。
母親は良かれと思って口出しする、子供は母親にだけは口出しされたくない……この気付きを、忘れずにいよう。
75点
母親と長男、次男、長女の、ほぼ一生の話。夫に逃げられた母親は、一人で子供たちを育てていく。わがままで、潔癖症の母。見た目は良いが、ずる賢い長男。どん臭く、冴えない次男。存在感の薄い長女。
各章ごとに語り手が変わっていくのだが、ったく、どいつもこいつも、である。中でも長男は、一番嫌いなタイプ。サザエさんちのカツオを、かなり悪くしたような性格。
しかしながら、自分も「子供」と「母親」という両方の立場に立ってみて初めて、この本にあるような、お互いの理解不能ぶりに気付き、愕然とした。
母親は良かれと思って口出しする、子供は母親にだけは口出しされたくない……この気付きを、忘れずにいよう。
75点
PR
この記事にコメントする