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よしなしごとども 書きつくるなり
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村上春樹(新潮社)

高2の秋にぼくはきみと出会った。離れて暮らすきみと月に一度ほど逢瀬を重ねた。
2人でよく話し合ったのは、きみが言い出した、高い壁に囲まれた架空の街の話。
本当のきみはその街で暮らしていて、図書館で働いているという。
そんな言葉を残して、きみは忽然と姿を消してしまった……。

久々の村上節、久々の傍点である。何もかもが相変わらずすぎて懐かしかった。
この部分ながいな、つまらないな、と思い始めた瞬間、興味をそそられる事件が起きる、それもいつも通り。
そんな話はさて置き、主役の「ぼく」ではなく、脇役の人たちについて書きたいと思う。
まず図書館長の子易氏。何不自由なく生きてきた彼が、結婚後に立ち直れないほどの不幸に見舞われる。
そのあと彼は言う。混じり気のない愛を味わうと心の一部が焼き切れる、それは無上の至福であり、厄介な呪いでもある、と。
そんな相手に遭遇してみたいものである。

それから「ぼく」が通うカフェの女店主。
30代半ばのほっそりとした化粧の薄い女性。でしょうね、という外見。
ぽっちゃりとした、しかしモード系のファッションを着こなす女性、ではないよね。
そして彼女もまたワケありなのである。果たしてその設定の意味するところは? 私にはわからなかった。
70点

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