Back To The Past
よしなしごとども 書きつくるなり
青い壺
有吉佐和子(文藝春秋)
名もない陶芸家・省造。彼が偶然作り上げた青い壺は見事な仕上がりとなったが、道具屋の安原は「古色(薬品を使って骨董品のように見せかける技術)を付けてほしい」と無情な注文を付ける。
その後省造が手放した壺は、いろいろな人の手に渡る。ついには省造は意外な人物からその壺を見せられて……。
うまいなあ、有吉氏。
美しい壺は場面場面で人目を惹くが、シンプルな形のわりには挿す花を引き立てるわけでもない、と。
その気難しい壺の周りで繰り広げられる人間模様。
特に「おお!」と思ったのは寅三、千枝夫婦の話。
定年退職して毎日家にいるようになった寅三。千枝は
「ガスに火をつけることさえできない役立たず」
「(朝から大食漢の夫を)馬鹿の三杯飯というけれど働きもしないのにどうしてこんなに食べるのか」
「こんなに魅力のない男とよくも50年も連れ添ったものだ」
と手厳しい(けどスカッとする)。
ラストの展開もたまげた。
なんでも鑑定団だって、こういうことあるかもねと思わされました。
100点
名もない陶芸家・省造。彼が偶然作り上げた青い壺は見事な仕上がりとなったが、道具屋の安原は「古色(薬品を使って骨董品のように見せかける技術)を付けてほしい」と無情な注文を付ける。
その後省造が手放した壺は、いろいろな人の手に渡る。ついには省造は意外な人物からその壺を見せられて……。
うまいなあ、有吉氏。
美しい壺は場面場面で人目を惹くが、シンプルな形のわりには挿す花を引き立てるわけでもない、と。
その気難しい壺の周りで繰り広げられる人間模様。
特に「おお!」と思ったのは寅三、千枝夫婦の話。
定年退職して毎日家にいるようになった寅三。千枝は
「ガスに火をつけることさえできない役立たず」
「(朝から大食漢の夫を)馬鹿の三杯飯というけれど働きもしないのにどうしてこんなに食べるのか」
「こんなに魅力のない男とよくも50年も連れ添ったものだ」
と手厳しい(けどスカッとする)。
ラストの展開もたまげた。
なんでも鑑定団だって、こういうことあるかもねと思わされました。
100点
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なんと!
流行っているみたいですね、この本。
義父さんと一緒におすすめしたい、一気に読めるよ!
暴露系の人、あとでLINEしますね。
アイコンがその人の顔?で、開くたび嫌な気持ちになるのですが仕方なく見張っております
義父さんと一緒におすすめしたい、一気に読めるよ!
暴露系の人、あとでLINEしますね。
アイコンがその人の顔?で、開くたび嫌な気持ちになるのですが仕方なく見張っております
- まきまき
- 2025/08/05(Tue)13:01:39
- 編集
奇遇ですなー
先日、義父に「この本面白いから!一気に読めるよ!」って、もらったばかりなんですよ
興味出てきました!(そんなに読む気なかった)
ところで、暴露系配信者誰だろ!!私の知ってる人かなぁ
良かったら教えてください
口悪い配信者いますよね
配信だとまさに嫌なら見るなの世界ですもんね
興味出てきました!(そんなに読む気なかった)
ところで、暴露系配信者誰だろ!!私の知ってる人かなぁ
良かったら教えてください
口悪い配信者いますよね
配信だとまさに嫌なら見るなの世界ですもんね
- ぴーの
- 2025/08/05(Tue)08:52:03
- 編集
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