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地球星人

村田沙耶香(新潮社)

小学5年の夏、奈月は一家そろって長野の祖父母のところへ行く。
そこには大好きないとこの由宇がいた。
奈月は魔法少女であること、由宇は宇宙人であることを打ち明け合って、2人だけで結婚式をする。
大人になった奈月は恋愛や生殖に興味が持てなかったが、同じような考えの智臣と出会い結婚する。
智臣が奈月の田舎を見てみたいと言い出し、久しぶりに親戚の家に向かうが……。

同じ著者の「コンビニ人間」の主人公も正常と異常のはざまにいるような女性であったが、奈月にも同じ臭いを感じた。
地球人にとって自分は異星人だから排除されかねない、でも何があっても生き延びると由宇と誓いあったから、死ぬわけにはいかない、奈月はそう考える。
小学生が思うならまだしも、大人になってもポハピピンポボピア星から来たと疑いもなく言えるのだから、かなりアレな人なのだろう。
アレな人がアレな智臣と出会ってしまい、狂気はさらに増大する。

奈月が小学生のときに起こす事件にも吐き気がしたが、終盤での奈月、由宇、智臣の行動は完全に常軌を逸していた。数ページ、読み飛ばすしかなかった。
ここまでグロを描く必要があるのか……ない、と私は思う。
20点

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