三島由紀夫(新潮社)
世にも美しい妻をめとった男は、実は極端なエゴイストだった。妻が顔にひどい火傷を負った途端、関心ゼロになってしまう。その後、彼は興味の対象を娘へと移し、今度は娘に自分の価値観を押し付けていく。
たとえば娘と食事をするシーン。食前酒のオーダーは、洋服の色と同じ色のカクテルを頼みなさい、と彼は進言する。私だったら余計なお世話、である。
やがて娘は条件の揃った美男子と婚約して、父親である彼も御満悦だったのだが……。ラスト近く、妻が見事に復讐を遂げるところでは胸のすく思いがした。
75点
世にも美しい妻をめとった男は、実は極端なエゴイストだった。妻が顔にひどい火傷を負った途端、関心ゼロになってしまう。その後、彼は興味の対象を娘へと移し、今度は娘に自分の価値観を押し付けていく。
たとえば娘と食事をするシーン。食前酒のオーダーは、洋服の色と同じ色のカクテルを頼みなさい、と彼は進言する。私だったら余計なお世話、である。
やがて娘は条件の揃った美男子と婚約して、父親である彼も御満悦だったのだが……。ラスト近く、妻が見事に復讐を遂げるところでは胸のすく思いがした。
75点
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