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舟を編む

三浦しをん(光文社)

 大手出版会社である玄武書房で、新しい辞書を編纂することになる。もうすぐ定年の荒木、元営業マンの馬締、軽薄な西岡……それぞれの思いをのせて、辞書は形になってゆく……。

 本屋大賞受賞、堂々のベストセラーということで、かなり期待して読んだ。確かに面白い。おそらくほとんどの人が知らない「辞書づくり」の世界が興味深いし、馬締氏の恋のゆくえも気にかかる。
 がしかし。何か、そぐわない感じがずっとして、読んでいて落ち着かなかった。それは著者の作風が軽いせいかもしれない。辞書という重々しい世界を、わざと軽やかに描いたのかもしれないが、違和感だけが残った。
 同じ題材で、たとえば小川洋子氏あたりが書いたらどんなふうになるだろう。正直、そっちのほうが読んでみたい。
70点
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