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ウランバーナの森

奥田英朗(講談社)

 '79年の夏。世界的に有名なポップスターであるジョンは、妻ケイコと息子とともに、軽井沢でのんびりと過ごしていた。だが、体調を崩して病院通いを余儀なくされる。その病院から家に帰る道すがら、彼は亡くなったはずの人たちと再会するという、不思議な体験をする。

 この物語はフィクションであるが、「あの」ジョンという人間はこういう性格だったのだろうな、と思わせる説得力がある。いじめっ子だった少年時代。捨て鉢だった青年時代。
 特に友達の家に招かれて、そのあまりにも温かい家庭の雰囲気に、つい暴言を吐くシーンなどは、彼のねじれた心がよく表れていると思った。
 ただ、全編を通しての便秘話にはちょっと辟易した。面白いけど笑えない。
65点
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