丸谷才一(文藝春秋社)
三つの短編が収められている。
表題作より『鈍感な青年』のほうが読みやすかった。
とある図書館に通う、大学生の男と女。二人はやがて親しくなり、男性は女性を部屋へと誘う。冗談でかわそうとする彼女だったが……。
二人のやりとりがとても微笑ましい。
危険はないかと尋ねる女性に「それはやはり、ある」とはにかみながら答える男性。
拒絶したり、取り入ったり、落胆したり、舞い上がったり。部屋へたどり着くまでの二人の揺れ動く感情が、短い会話の中にきっちりと描かれている。
ただ、ベッドでの描写がかなり生々しくて……特に匂いの描写……そこに居合わせてその匂いを嗅いだような気分になってしまった。
80点
三つの短編が収められている。
表題作より『鈍感な青年』のほうが読みやすかった。
とある図書館に通う、大学生の男と女。二人はやがて親しくなり、男性は女性を部屋へと誘う。冗談でかわそうとする彼女だったが……。
二人のやりとりがとても微笑ましい。
危険はないかと尋ねる女性に「それはやはり、ある」とはにかみながら答える男性。
拒絶したり、取り入ったり、落胆したり、舞い上がったり。部屋へたどり着くまでの二人の揺れ動く感情が、短い会話の中にきっちりと描かれている。
ただ、ベッドでの描写がかなり生々しくて……特に匂いの描写……そこに居合わせてその匂いを嗅いだような気分になってしまった。
80点
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