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よしなしごとども 書きつくるなり
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貫井徳郎(文藝春秋社)

 牧師の息子である早乙女は、幼い頃から神について深く考えを巡らすことが多かった。なぜ神は永遠の沈黙を守るのか。神は人間を創り、そして見捨てたのか。福音を聞くにはどうしたらよいのか……。彼の疑問は膨れ上がり、やがて暴走し始める。

 裏表紙に「殺人者への道」とあったので、早乙女が殺人を犯すということは予想はついていた。だがそのシーンはあまりに唐突に出現し、しかもかなり残酷だ。彼は客観的に見た場合、ただの人格破綻者だが、彼の裡には筋道だった理屈が存在するからタチが悪い。
 さて、この作品は全編を通じてキリスト教についての言及があるが、遠藤周作の作品と比較すると、それは踏み込み不足である。
 トリックの点でもあまり上手とは言えない部分があった(同じような人物名を使っているところなど)。
 ただ牧師の犯罪という設定はかなり興味深かった。
70点
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