寺田寅彦(岩波書店)
日々の雑記のような随筆集である。
物知りで理屈っぽい伯父さんが、縁側に座って話すともなく話している、そんな印象を受けた。
いずれも掌編ともいうべき作品で、細部まで神経が行き渡っていて、箱庭のようにきっちりと収まっている。
私が気に入ったのは「どんぐり」。夫人の忘れ形見であるおさな子の無邪気な様子が、筆者の喪失感を際立たせている。
80点
日々の雑記のような随筆集である。
物知りで理屈っぽい伯父さんが、縁側に座って話すともなく話している、そんな印象を受けた。
いずれも掌編ともいうべき作品で、細部まで神経が行き渡っていて、箱庭のようにきっちりと収まっている。
私が気に入ったのは「どんぐり」。夫人の忘れ形見であるおさな子の無邪気な様子が、筆者の喪失感を際立たせている。
80点
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