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縁切り神社

田口ランディ(幻冬舎)

 短編集。どれもこれも最後の二、三行部分で鼻の奥がつんとした。
 特に気に入ったのは「縁切り神社」。これは実在の神社? 誰かと縁を切りたい、あるいは誰かと誰かの縁を切って欲しい、そんな絵馬がたくさんぶら下がっている風景。
 「人の悪意に触れると体は重くなる」という表現が出てくるが、非常に共感できる。ネット上の荒れてる掲示板なぞ、読んでいるだけで、毛穴がひとつづつふさがれていくような圧迫感を感じるものである。

 逆にイマイチだったのは「エイプリルフールの女」。本妻の葬式を見に行く愛人という設定自体が、すでに嫌だ。こういう明らかに立場をわきまえない女は、何を語っても聞く耳持たんぞ、私は。
75点
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