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よしなしごとども 書きつくるなり
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篠田節子(文藝春秋社)

 脳に障害を持つ由希は、桁外れの音楽的才能を持っていた。彼女にチェロを教えることを依頼された東野は、自分の能力を超える由希の才能に、嫉妬とも羨望ともつかぬ感情を持つようになる。
 やがて彼女の演奏は、有名チェリストのそれと酷似していき、マスコミも騒ぎ始める……。

 およそ人間的な情緒を持たない由希の行動は、ときに冷徹で容赦がない。そんな彼女に、自尊心を傷付けられながらも、最後まで寄り添っていた東野の執念に戦慄をおぼえた。
 そうまでして到達したい高みに音楽の真髄があるのだろうか。そら恐ろしくなってしまった。

 余談ですが。
 この作品は中谷美紀主演でドラマ化された。彼女の演技は由希のイメージにぴったりで、素晴らしかったと思う。
80点
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