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火の粉

雫井脩介(幻冬舎)

 殺人事件の裁判で、裁判官の梶間は、被告人である武内に無罪を言い渡した。
 二年後、退官した梶間は大学教授となっていたが、彼の家の隣に武内が越して来た。紳士然とした武内に、梶間の家族も好意を持つ。しかしいろいろな事件が武内を巡って起こりはじめ、不穏な空気が漂いだす。

 久々に手に汗握るサスペンスを読んだ。武内という男の謎が謎のまま終盤までなだれ込むので、緊張感を持ったまま、読み進むことができた。
 無駄な描写……電球の交換で苛立つシーンなど……も多少あるが、複雑な構成ではないのでテンポは良い。
 ラストもそつがなく、単なる勧善懲悪になっていないところがまた素晴らしい。
95点
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