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ナイフ

重松清(新潮社)

 視点は違えど、すべて「いじめ」がテーマの短編集。
 表題作の「ナイフ」。息子がいじめられていることに気付き、苦悩する父親。彼が回想するシーンで、新生児室にいる息子に「生きることに絶望するような悲しみに出会いませんように」と願う部分がある。皮肉なものである。

 この作品を読みながら、ずっと考えていた。自分の子供がいじめにあったら、ということを。でも想像することさえ厭だった。学校なんか行かなくていい! って言うと思う。なぜならこの作品に出てくるようないじめっ子はタチ悪すぎで、根底から病んでいるから。
 気に入らなかったのは「エビスくん」。悪ガキがほとけ心を起こすあたりが嘘くさかった。現実はこうはいかないだろう。
70点
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