佐藤多佳子(新潮社)
噺家である三つ葉のもとに、落語を教えて欲しいと頼む人が現れる。
吃音に悩むテニスコーチ、イジメにあっている小学生、ひねくれ者の美人OL、ド下手な野球解説者。しゃべることに神経をすり減らす四人は、落語によって救われるのか。
四人と三つ葉が、もどかしいほどにゆっくりと打ち解けあってゆくさまが、ほほえましくて良かった。忘年会でくつろぐ四人を見て三つ葉が感慨にふけるシーンは、温かい雰囲気に満ちていて、私も泣きそうな気分になった。
私もしゃべることが苦手なので、いろいろと期待して読んだが、そういうことに指針を与えてはくれなかった。
しかしながら、自信のない人間は自分を肯定し、ダメ出しならぬ「良し出し」を自分にしてあげることが肝要という部分は、心に響いた。
65点
噺家である三つ葉のもとに、落語を教えて欲しいと頼む人が現れる。
吃音に悩むテニスコーチ、イジメにあっている小学生、ひねくれ者の美人OL、ド下手な野球解説者。しゃべることに神経をすり減らす四人は、落語によって救われるのか。
四人と三つ葉が、もどかしいほどにゆっくりと打ち解けあってゆくさまが、ほほえましくて良かった。忘年会でくつろぐ四人を見て三つ葉が感慨にふけるシーンは、温かい雰囲気に満ちていて、私も泣きそうな気分になった。
私もしゃべることが苦手なので、いろいろと期待して読んだが、そういうことに指針を与えてはくれなかった。
しかしながら、自信のない人間は自分を肯定し、ダメ出しならぬ「良し出し」を自分にしてあげることが肝要という部分は、心に響いた。
65点
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