近藤史恵(新潮社)
プロの自転車競技の選手・白石。ロードレースで、彼はアシストとして活躍する。エースのために、エースを優勝させるためにだけ走るアシスト。彼は自分の役割に満足していたが……。
ロードレース? それって一体? とまったく期待せずに読んだが、面白すぎて一気読みしてしまった。自転車という、シンプルにして肉体と一体化する乗り物を操り、山を峠を駆け抜けていく男たち。その駆け引きに魅了された。
ある事件が起き、終盤ですべてが明らかにされるわけだが、登場人物たちの思惑が入り混じり入り乱れ、とても読み応えがあった。
ただ、この主人公はいけ好かない。いつも超然として、訳知り顔で場の隅に佇んでいるような男。タチが悪い。
85点
プロの自転車競技の選手・白石。ロードレースで、彼はアシストとして活躍する。エースのために、エースを優勝させるためにだけ走るアシスト。彼は自分の役割に満足していたが……。
ロードレース? それって一体? とまったく期待せずに読んだが、面白すぎて一気読みしてしまった。自転車という、シンプルにして肉体と一体化する乗り物を操り、山を峠を駆け抜けていく男たち。その駆け引きに魅了された。
ある事件が起き、終盤ですべてが明らかにされるわけだが、登場人物たちの思惑が入り混じり入り乱れ、とても読み応えがあった。
ただ、この主人公はいけ好かない。いつも超然として、訳知り顔で場の隅に佇んでいるような男。タチが悪い。
85点
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