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よしなしごとども 書きつくるなり
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鴻巣友季子(ポプラ社)

 「翻訳とは何ぞや?」という問いに、小説『嵐が丘』の翻訳仕事などを通して応えるエッセイ。
 原文と格闘する筆者の必死さがひしひしと伝わってきた。「wine」という一語を、ぶどう酒とするか、ワインとするか、はたまた酒でいくか、筆者は考えに考える。
 よっぽど変な訳でない限り、きっと読者は気付かないだろう。しかし少し変な訳の場合、違和感が残りそうな気もする。そのかすかな違和感を埋めるべく、翻訳者というものは懸命になるのであろう。

 第二部は、柴田元幸氏との翻訳対談。筆者には申し訳ないが、第一部のエッセイよりこちらのほうが面白かった。興味のない話はちゃんと訳したくもないので、そこは他人にみてもらうという柴田氏。あまりに潔くて笑ってしまった。
55点
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