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小春日和

金井美恵子(河出書房新社)

 小説家のおばさんの家に居候する、大学生の桃子。父親は同性愛者だし、友人の花子は自分のことを「おれ」なんて言うし、大学へは何となく行きたくないし……気ままに過ごす、彼女の日常を描く。

 長いセンテンスが少し鬱陶しいが、桃子のだらりとした気分を表現するには、効果的だ。
 とにかく彼女は生意気で、小賢しくて、強い。誰にも調子を合わせず、気に入った子とだけ付き合う。彼女のような強さが自分にもあったら、私もこんな学生になりたかった。
 私は文庫版で読んだが、装丁や、特別な活字も内容に合っている。それから三島由紀夫の「女神」の話が出てくるのだが、私も印象に残っている場面の話だったので、うれしくなってしまった。
85点
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