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よしなしごとども 書きつくるなり
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荻原浩(光文社)

 不眠や物忘れに悩んだ佐伯は、精神科を受診する。そこで思いもよらぬ病名、「若年性アルツハイマー」を宣告される。次第に進む病状に、彼は恐怖と焦りを覚えるのだった……。

 アルツハイマーという病気の恐ろしさに、幾度も読むのを中断させられた。
 決して回復することはなく、進行を遅らせるのがやっとだというこの病気。自分が何者であるのかも分からなくなっていくというこの病気。それは「死」よりも残酷なことではないだろうか。
 終盤、佐伯が昔陶芸をならった師のもとを訪れる部分がとても良かった。達観とまではいかないが、彼が穏やかな気持ちを取り戻す瞬間が確かにあったことを丁寧に描いていて、良かった。
85点
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