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よしなしごとども 書きつくるなり
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稲見一良(早川書房)

 短編集。いずれも「鳥」が作品のなかで重要な位置を占めている。また、女性はほとんど登場せず、まことに男臭い作品集でもある。
 最初の短編「望遠」を紹介しよう。
 あるビルの写真撮影を任された男。
 ビル建築前の景色を撮っておき、三年後の同じ時刻、同じアングルで建築後の景色を撮る。シャッターチャンスは限定されている。
 が、その瞬間、男の目の前に珍しい鳥が姿を現す。仕事を撮るか、珍鳥を撮るか。
 彼が得たもの、失ったものの対比がすばらしい。それがこの作品の核であろう。
85点
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