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よしなしごとども 書きつくるなり
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伊坂幸太郎(新潮社)

 強盗をし損ねた伊藤は、気付くと見知らぬ島に連れてこられていた。そこは牡鹿半島の南に位置する島だったが、長らく外界とは隔絶された場所だった。
 住人は奇妙な人ばかり……反対のことしか言わない画家、太りすぎで動けない女性、しゃべるカカシ。そのカカシがばらばらの姿で発見され、島の秩序は乱れはじめる。
 
カカシがしゃべるはずがない、というもっともな考えを、伊藤も抱く。他にも、次々に登場しては好き勝手に振舞う島の住人を、いったんは疑問の目で見る。その彼の行動が「本当らしさ」を醸し出している。
 しかしながら、ストーリーに盛り上がりが乏しく、オチも弱い気がして、全体的に印象の薄い作品だった。

 ここからは個人的な意見だが、「リョコウバト」の話は稲見一良氏の「ダック・コール」の中に、「支倉常長」の話は遠藤周作氏の「侍」の中にあり、そのような作品どうしの繋がりが興味深かった。
65点
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