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よしなしごとども 書きつくるなり
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有栖川有栖(東京創元社)

 信州の神倉という街は、新興宗教「人類協会」の聖地であった。英都大学の推理小説研究会部長である江神は、その街へ行ったらしい。なかなか戻らない彼を心配して、研究会の仲間四人が神倉へ乗り込むが、そこで思わぬ殺人事件に遭遇し……。

 本を手にした瞬間その厚さと重さに驚き、果たしてこんな長編を飽きずに読み通せるのかと思ったが、まったくの杞憂であった。
 何やら秘密を抱えているらしい宗教団体。「城」に幽閉されてしまった研究会のメンバーの目前で、次々に巻き起こる事件。テンポ良く進むストーリーに釘付けとなった。
 犯人は、キャラクター的に少し弱い気もしたが、動機は意外性があって良かった。読了後、彼が自らの生い立ちを語るシーンを探しに探してしまった。

 この作品に掲載されている「城」の図面は、私淑する建築家の安井俊夫氏によるものです。「城」を具体的にイメージできて助かりました。
85点
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