Amazon Primeで見ました。
鈴木家の長男である浩一は引きこもりだったが自死してしまう。ショックで記憶喪失となった母親のために、父と娘は嘘をつく。浩一は部屋から出て叔父のいるアルゼンチンで働き始めたと……。
いろいろ考えさせられる映画でした。
悪者はいないんだけど、みんなが傷つき、傷つけあい、思いがすれ違っていくのが切なかったです。
妹からみたら、引きこもって「恥ずかしい存在」となってしまった兄が疎ましかった。
けれど死なれてしまったら兄の想いを聞くこともできなくて、自分が言ってしまった暴言も撤回できなくて苦しむ。
父親からみたら、自分なりに息子に愛情をかけていたつもりだったのに、反抗しかされず、しまいには自死されてしまう。
やがて母親も真実を知ることとなりますが、「あの時こうしていれば」という後悔ばかりが募って苦しむ。
長男の心中があまり描かれていないので、みているほうも「なぜ死ななければならなかったのか?」が分からない。
けっこうリアルに描かれた自殺のシーンは何度か出てくるものの、真相は謎のままです。
うつだったのか? と思いがちですが、父親が病院へ連れていこうとしたらブチ切れて病気じゃないって叫んでいたし。
こうしてみると、死んだ本人と同じくらい残された家族も苦しむのかもしれません。
命を絶って「終わった」本人より、理由を永遠に探し続けて「終わらない」家族のほうがつらいかもしれません。
そのつらさを妹がグリーフケアの集会で吐き出すシーンが良かった。
お兄ちゃんを許さない! と言い放っていましたが、心の奥底から出た叫びは迫力がありました。
暗いテーマの映画ですが、コミカルなシーンもふんだんにあって、泣き笑いしながらみましたです。
結論としては自殺はよくないね、に尽きますな。
鈴木家の長男である浩一は引きこもりだったが自死してしまう。ショックで記憶喪失となった母親のために、父と娘は嘘をつく。浩一は部屋から出て叔父のいるアルゼンチンで働き始めたと……。
いろいろ考えさせられる映画でした。
悪者はいないんだけど、みんなが傷つき、傷つけあい、思いがすれ違っていくのが切なかったです。
妹からみたら、引きこもって「恥ずかしい存在」となってしまった兄が疎ましかった。
けれど死なれてしまったら兄の想いを聞くこともできなくて、自分が言ってしまった暴言も撤回できなくて苦しむ。
父親からみたら、自分なりに息子に愛情をかけていたつもりだったのに、反抗しかされず、しまいには自死されてしまう。
やがて母親も真実を知ることとなりますが、「あの時こうしていれば」という後悔ばかりが募って苦しむ。
長男の心中があまり描かれていないので、みているほうも「なぜ死ななければならなかったのか?」が分からない。
けっこうリアルに描かれた自殺のシーンは何度か出てくるものの、真相は謎のままです。
うつだったのか? と思いがちですが、父親が病院へ連れていこうとしたらブチ切れて病気じゃないって叫んでいたし。
こうしてみると、死んだ本人と同じくらい残された家族も苦しむのかもしれません。
命を絶って「終わった」本人より、理由を永遠に探し続けて「終わらない」家族のほうがつらいかもしれません。
そのつらさを妹がグリーフケアの集会で吐き出すシーンが良かった。
お兄ちゃんを許さない! と言い放っていましたが、心の奥底から出た叫びは迫力がありました。
暗いテーマの映画ですが、コミカルなシーンもふんだんにあって、泣き笑いしながらみましたです。
結論としては自殺はよくないね、に尽きますな。
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Amazon Primeでみました。
事故によって家族を失ったダニー。落ち込む彼女だったが、友人たちや恋人に誘われてスウェーデンのとある村を訪れる。そこでは夏至祭が行われる予定で、しかも90年に一度の特別な祝祭だという。
花が咲き乱れ楽しげに舞い踊る村人たち。沈まない太陽。楽園のような村に、やがて不穏な空気が……。
いやはや辛い映画でした。
まず主人公のダニーがまったく魅力的じゃないし、かまってちゃんだしでイライラ。
恋人がちょっとでも大事に扱ってくれなかったら、ちくりと嫌味を言うのです。気付いて恋人が謝ると謝らなくていいの、私も悪かったわ、ううん、そうじゃないの、ほんとにごめんなさい、気にしないで、gdgd
ってうるさーーーい! って言いたくなるのよ。
そして本題である夏至祭のこと。
笑顔で残酷な儀式を執り行う村人たちの不気味なこと。
しきたりだから、伝統だから、という縛りがあると人間はここまでやれちゃうものなの? と空恐ろしくなりました。
特に崖のシーン。
書いててもいやだ、思い出したくないよぅ。
しかしこういう設定って、アメリカ映画でよく見る気がする。
宗教的な、あるいは思想的なコミュニティがあって、はたから見ると訳わからん集団だけど、本人たちは何の疑問も抱いてなくて、殺人を含む犯罪もやっておしまい、アラホラサッサーってね。
まさに狂気ですよね。
何の得にもならん映画でしたが、北欧風の衣装が素敵でした。
白っぽい生地に刺繍が映えて、おばあちゃんでさえかわいく見えました。
事故によって家族を失ったダニー。落ち込む彼女だったが、友人たちや恋人に誘われてスウェーデンのとある村を訪れる。そこでは夏至祭が行われる予定で、しかも90年に一度の特別な祝祭だという。
花が咲き乱れ楽しげに舞い踊る村人たち。沈まない太陽。楽園のような村に、やがて不穏な空気が……。
いやはや辛い映画でした。
まず主人公のダニーがまったく魅力的じゃないし、かまってちゃんだしでイライラ。
恋人がちょっとでも大事に扱ってくれなかったら、ちくりと嫌味を言うのです。気付いて恋人が謝ると謝らなくていいの、私も悪かったわ、ううん、そうじゃないの、ほんとにごめんなさい、気にしないで、gdgd
ってうるさーーーい! って言いたくなるのよ。
そして本題である夏至祭のこと。
笑顔で残酷な儀式を執り行う村人たちの不気味なこと。
しきたりだから、伝統だから、という縛りがあると人間はここまでやれちゃうものなの? と空恐ろしくなりました。
特に崖のシーン。
書いててもいやだ、思い出したくないよぅ。
しかしこういう設定って、アメリカ映画でよく見る気がする。
宗教的な、あるいは思想的なコミュニティがあって、はたから見ると訳わからん集団だけど、本人たちは何の疑問も抱いてなくて、殺人を含む犯罪もやっておしまい、アラホラサッサーってね。
まさに狂気ですよね。
何の得にもならん映画でしたが、北欧風の衣装が素敵でした。
白っぽい生地に刺繍が映えて、おばあちゃんでさえかわいく見えました。
Amazon Primeでみました。
実在のガーデンデザイナーであるメアリー・レイノルズをモデルとした映画。
アイルランドの片田舎で育ったメアリーは、有名なガーデンデザイナーの女性に弟子入りするも、デザインを盗まれたあげく解雇されてしまう。
失意のメアリーだったが、英国最大のガーデニングの大会「チェルシー・フラワーショウ」に出展することを決意する……というストーリー。
映画が公開されたとき、どうしてもみたくて東京まで行っちゃう!? と悩んだことを思い出しました。
だってこれはもうガーデナーにとっては夢のような世界ですもの。
英国といえばイングリッシュガーデン、チェルシーの大会も一回は見てみたいし、あこがれがてんこ盛りなわけですわ。
西武ドームで開催されてた国際バラとガーデニングショウは、この大会を目指していたんだろうなぁなんて比較もわくわくするわけですわ。
で、映画。
うん、面白かったです。
どんなに酷い目に遭ったって、才能さえあればどうにかなるよ! という熱いメッセージをいただきました。
そして肝心のガーデンデザイン。
サンザシの花と雑草がいきいきと息づく庭園、本当にすばらしかった。
彼女の熱意に動かされてどんどん仲間が増えていく描写もよかったし。
逆に植物学者との恋愛は必要だったか? と疑問でした。
とっつきにくいイケメン、無駄にツンケンしててマジでいけ好かないヤツでした。
実はゲイで恋愛が成り立たないって方向ならまだ良かったかな。
この映画の数日前にはリチャード・ギア主演の「真実の行方」もみました。
大どんでん返し映画ってふれこみでしたが、ラストは「やっぱりか!」という展開でした、という備忘録でした。
実在のガーデンデザイナーであるメアリー・レイノルズをモデルとした映画。
アイルランドの片田舎で育ったメアリーは、有名なガーデンデザイナーの女性に弟子入りするも、デザインを盗まれたあげく解雇されてしまう。
失意のメアリーだったが、英国最大のガーデニングの大会「チェルシー・フラワーショウ」に出展することを決意する……というストーリー。
映画が公開されたとき、どうしてもみたくて東京まで行っちゃう!? と悩んだことを思い出しました。
だってこれはもうガーデナーにとっては夢のような世界ですもの。
英国といえばイングリッシュガーデン、チェルシーの大会も一回は見てみたいし、あこがれがてんこ盛りなわけですわ。
西武ドームで開催されてた国際バラとガーデニングショウは、この大会を目指していたんだろうなぁなんて比較もわくわくするわけですわ。
で、映画。
うん、面白かったです。
どんなに酷い目に遭ったって、才能さえあればどうにかなるよ! という熱いメッセージをいただきました。
そして肝心のガーデンデザイン。
サンザシの花と雑草がいきいきと息づく庭園、本当にすばらしかった。
彼女の熱意に動かされてどんどん仲間が増えていく描写もよかったし。
逆に植物学者との恋愛は必要だったか? と疑問でした。
とっつきにくいイケメン、無駄にツンケンしててマジでいけ好かないヤツでした。
実はゲイで恋愛が成り立たないって方向ならまだ良かったかな。
この映画の数日前にはリチャード・ギア主演の「真実の行方」もみました。
大どんでん返し映画ってふれこみでしたが、ラストは「やっぱりか!」という展開でした、という備忘録でした。
Lilicoさんがどこかですすめていたので、Amazon primeで見ました。
5回目の結婚記念日を迎えたニックとエイミー。
その朝、エイミーが姿を消してしまい、美しい妻の失踪事件はマスコミにも取り上げられる。
ニックは哀れな夫として世間の同情を得るが、次第に妻を殺害したのでは? という疑惑の目で見られることとなる。
エイミーの行方は? そしてニックの本心は? というストーリー。
「セブン」を撮ったデヴィッド・フィンチャー監督の映画だから身構えて見始めましたが、そこまで怖いシーンはなかったです。
ただ目に見える怖さは少なめだけど、人間の怖さは存分に描かれていました。
妻・エイミーはおそらくサイコパスで、自分の思い通りにコトを運ぶためなら手段を選ばない人間です。
大胆不敵、頭も良くてその美しさで男たちをとりこにする、もうここまでくると羨ましい、手もなく男たちが陥落する様が。
いっぽうニックはダメンズで、若いおねえちゃんと浮気してるわ、妻の計略にまんまとはまるわ、情けない男です。
この夫婦の描き方がうまいよねえ。
何よりひぇぇーっと思ったのが、エイミーが気に入らない女の飲み物に唾を吐くシーン。
気持ちわるー。
ゴミとか入れるより気持ちわるー。
そういう「エイミーってやつは」というシーンが随所にあって、それも見どころ(!)でしょうか。
ラストではちょっと「あの件はどうなった?」な部分があったので、もしかしたらパート2がでるのかな? とも思ったり。
この夫婦の後日談、見たいような見たくないような。
そんな映画でした。
5回目の結婚記念日を迎えたニックとエイミー。
その朝、エイミーが姿を消してしまい、美しい妻の失踪事件はマスコミにも取り上げられる。
ニックは哀れな夫として世間の同情を得るが、次第に妻を殺害したのでは? という疑惑の目で見られることとなる。
エイミーの行方は? そしてニックの本心は? というストーリー。
「セブン」を撮ったデヴィッド・フィンチャー監督の映画だから身構えて見始めましたが、そこまで怖いシーンはなかったです。
ただ目に見える怖さは少なめだけど、人間の怖さは存分に描かれていました。
妻・エイミーはおそらくサイコパスで、自分の思い通りにコトを運ぶためなら手段を選ばない人間です。
大胆不敵、頭も良くてその美しさで男たちをとりこにする、もうここまでくると羨ましい、手もなく男たちが陥落する様が。
いっぽうニックはダメンズで、若いおねえちゃんと浮気してるわ、妻の計略にまんまとはまるわ、情けない男です。
この夫婦の描き方がうまいよねえ。
何よりひぇぇーっと思ったのが、エイミーが気に入らない女の飲み物に唾を吐くシーン。
気持ちわるー。
ゴミとか入れるより気持ちわるー。
そういう「エイミーってやつは」というシーンが随所にあって、それも見どころ(!)でしょうか。
ラストではちょっと「あの件はどうなった?」な部分があったので、もしかしたらパート2がでるのかな? とも思ったり。
この夫婦の後日談、見たいような見たくないような。
そんな映画でした。
NHK BSで放送されていたものを見ました。
監督はヒッチコック、50年代のスリラー映画です。
医師のベンは、妻で元歌手のジョー、息子のハンクとともにモロッコへ観光にやってきた。
そこで一人の男と知り合いになるが、やがて彼は殺害されてしまう。
死に際に彼が言った言葉はいったい? また誘拐されてしまった息子の運命は? という映画です。
次々に事件が起きて飽きさせない展開、面白かったです。
そして細部にも鑑賞ポイントがたくさんありました。
たとえば夫婦がレストランで食事をするシーン。
椅子が低くて、ベンが長い脚を持て余す様子だったり、肉料理の食べ方(マナー)にイラついて文句を言う様子だったりが、すごく自然でふふっと笑えました。
それからジョーが有名な「ケセラセラ」を歌うシーン。
最初は息子に歌って聞かせるのですが、聞きほれました。次に歌うシーンでは緊張している? という設定のせいか、最初より喉が締まってしまっている歌唱で、だとするとすごい演技だなぁと思いました。
余談ですが、こういう映画はもう作れないんだね。
ヤツに電話しろ! 移動中だから無理です、じゃあ着いたころに連絡させろ、とかさ。
あとオーケストラの演奏を聴くシーンでは「密です! ちょー密」って気になっちゃって。
ふぃー。
監督はヒッチコック、50年代のスリラー映画です。
医師のベンは、妻で元歌手のジョー、息子のハンクとともにモロッコへ観光にやってきた。
そこで一人の男と知り合いになるが、やがて彼は殺害されてしまう。
死に際に彼が言った言葉はいったい? また誘拐されてしまった息子の運命は? という映画です。
次々に事件が起きて飽きさせない展開、面白かったです。
そして細部にも鑑賞ポイントがたくさんありました。
たとえば夫婦がレストランで食事をするシーン。
椅子が低くて、ベンが長い脚を持て余す様子だったり、肉料理の食べ方(マナー)にイラついて文句を言う様子だったりが、すごく自然でふふっと笑えました。
それからジョーが有名な「ケセラセラ」を歌うシーン。
最初は息子に歌って聞かせるのですが、聞きほれました。次に歌うシーンでは緊張している? という設定のせいか、最初より喉が締まってしまっている歌唱で、だとするとすごい演技だなぁと思いました。
余談ですが、こういう映画はもう作れないんだね。
ヤツに電話しろ! 移動中だから無理です、じゃあ着いたころに連絡させろ、とかさ。
あとオーケストラの演奏を聴くシーンでは「密です! ちょー密」って気になっちゃって。
ふぃー。